エンゼルス、菊池雄星と3年97億で合意…正式発表、低迷打破へ大きな期待
エンゼルスは27日、アストロズからFAとなった菊池雄星投手(33)と3年総額6300万ドル(約97億円)で合意したと正式発表した。球団での日本選手在籍は大谷翔平に続いて6人目となる。ミナシアンGMが2020年に就任して以来、最高額での契約で、今オフのFA市場では最初の大型契約となった。 エンゼルスは昨年、99敗を喫して屈辱のリーグ最下位。低迷の要因は先発陣の苦境で、今オフは先発のテコ入れが急務だった。現状の先発ローテーションは左腕アンダーソン、ソリアーノ、ヘンドリックスの3枚に若手を加える状況。菊池は最下位からの巻き返しへ、エース級の働きを求められる。 今オフ、チームは強打者ソレアをトレードで獲得し、ベテランの先発右腕ヘンドリックス、2番手捕手のダーノー、そして、菊池を補強して総額1億ドル(約154億)を費やした。ただ、現在のチームでメジャーワーストの10年連続プレーオフを逃しているエンゼルスは、まだ改善しなければならない部分は多い。 菊池にとっては、マリナーズ、ブルージェイズ、アストロズに続いて4球団目の球団となる。今夏のトレード期限前にアストロズに移籍し、そこで5勝1敗、防御率2.70と好成績をマーク。この活躍が今回の大型契約につながった。アストロズも残留交渉に動いているとの報道もあったが、西海岸をのチームを選んだ。
中日スポーツ