「1000万ドルの受取人として協力を」電子マネーを購入に来た男性客…詐欺防いだ店員らに感謝状
来店した客が電子マネーを購入しようとするのを水際で食い止め、詐欺被害を防いだとして、宮崎県警延岡署は12日、延岡市内のファミリーマート2店舗の従業員ら3人に署長感謝状を贈った。 【写真】「特殊詐欺を見抜きましょう」電話対応ハンドブック…大学生がピクトグラムや心理学取り入れ作成
延岡卸本町店オーナーの比江島幹章さん(61)と同店パート従業員の柳田加代さん(52)は5月9日、延岡塩浜店アルバイトの本田絵里さん(47)は同13日、男性客(いずれも60歳代)が4万円分と3000円分の電子マネーをそれぞれ購入しようとしていたのを不審に思い、警察に通報した。
同署によると、延岡卸本町店のケースは恋愛感情を抱かせて金銭を要求する「SNS型ロマンス詐欺」で、1000万ドルの受取人として協力を持ちかけ、その送料として電子マネーの購入を求めていた。延岡塩浜店のケースは、高額当選を知らせるメッセージを送りつけ、受取手数料名目で電子マネーの購入を指示する特殊詐欺だった。
3人は男性に購入を思いとどまらせ、飲料を提供するなどして警察が店に到着するまでの間、店内に引き留めていた。三木健次署長は「警察顔負けの対応で頭が下がります」とたたえた。