来月から電気代〝値上がり〟懸念 省エネ家電への買い替え需要増【宇部】
政府が物価高騰対策として続けてきた電気・ガス料金の負担軽減措置が、今月の使用分までで終了することから、多くの家庭が料金の〝値上がり〟を懸念している。電気代を少しでも抑えようと、宇部市内の家電量販店でも、省エネ家電への買い替えを考えて来店する人が増えている。 エディオン宇部店(中村勝博店長、神原町2丁目)では、節電が見込めるエアコンや扇風機の省エネモデルが人気で、先月の売れ行きはエアコンが前年同月比2割増、扇風機が同6割増となった。今月も順調に推移しており、気温が高い日が多いこともあって、買い替え需要が前倒しで高まっている。 エアコンは、省エネに加えて「お掃除機能」が搭載されたものが人気。サーキュレーターの購入も伸びており、エアコンと併用することで冷気を循環させ、より効率よく部屋の温度が下げられて節電につながる。 10年前の2・8㌔㍗相当のエアコンを省エネモデルに買い替えると、電気代が約15%下がるという試算もある。同店の季節家電担当の小形智樹さん(29)は「節電するために、エアコンは本体と室外機を掃除して使ってほしい。夏になる前の早めの試運転をお勧めする」と話している。