「古い芸能界を重ね合わせることはもう通用しない時代」田村淳さん
「辞めたら圧力がかかる時代があったんだと思う」
――事務所を離れる人が増えてきたことについて感じることは? 田村淳さん: 昔の芸能界みたいなものが、なんとなくこんなことしたらダメだろうと触れてこなかった部分を、みんなが触れ始めたら意外といけるねってこと知りはじめてるんだと思います。 辞めたら圧力がかかるとか、きっとそういう時代もあったんだと思います。だけどそれって、公正取引委員会が足を踏み入れて、フリーの働き方を担保しようと動き始めているので、下手に動けないと思うんですよね。プラス、SNSという場で自分の意見を誰にも編集されることなく、発信できるので、事務所が変に圧力かけたら、圧力かけたことをさらせちゃう時代になった。 ――活躍の場が多様化する中で、これからの芸能界はどう変化していくと思いますか? 田村淳さん: 今後の芸能界は、新しい扉を開いて、芸能事務所やタレントの在り方はこれまで以上に新しいものになっていく。古いものと重ね合わせながら考えること事態がもう通用しない時代になってきていると思います。 なので、活躍する場がどんどん広がればいいし、それによってタレントが活躍して、事務所にもお金が入ってくるシステムがとれれば、別に辞めるのも一つだけど、いろいろな方法があっていいと思う。辞める人がいてもいいし、残って模索する人がいてもいい。ただ今までのような芸能界、事務所との関わり合いではなくなってくるというのは確かだと思います。