【RIZIN】惨敗の〝カズジュニア〟三浦孝太が涙声「出る理由を親以外につくりたかったけど…」
大みそか格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)の「雷神番外地」で、サッカー元日本代表FW三浦知良(JFL鈴鹿)の次男・三浦孝太(22)は、富澤大智(27)に113秒KО負け。屈辱の惨敗に試合後の会見では、涙声で現在の揺れる胸中を明かした。 同大会では、朝倉未来がCEOを務める1分間格闘技「BreakingDown(BD)」メンバーを中心とした「未来軍」と、平本蓮率いるユニット「ブラックローズ(BR)」が激突。BRの一員として参戦したカズジュニアは、1年ぶりのプロ5戦目になる。2021年大みそか決戦で華々しくデビューして2連勝も、23年はYA―MAN、皇治に2連敗を喫していた。 ムエタイの〝生ける伝説〟ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)のもとで修行を積んできた孝太にとって、キック出身の富澤は格好の相手。5分2ラウンドのMMА戦では、序盤から打撃の勝負の構えを見せた。すかさす相手の前蹴りをとって押し込みテークダウンをとろうとするが、あっさり切られてしまう。 すぐに構え直すも、富澤の左フックをくらって腰砕けに。ここは何とか踏ん張ったものの、左のヒザ蹴りをまともに浴びて後ろに倒れた。孝太は一撃で後ろに倒れてダウン。レフェリーは追撃する富澤を制して、試合を止めた。わずか1分53秒でKО負け。力の差を見せつけられたカズジュニアはうつろな表情のままセコンドに肩を担がれ、花道を帰っていった。 試合後の会見では、首をアイシングして「何も覚えていなくて、ちょっとわからない。少し前に記者会見したのは覚えているが、会場に来ていたことも、今は覚えていない。今、何をしに来ているのかもわかっていない。どこまで現実かもやもやしている状態」と、意識を飛ばされて〝記憶喪失〟状態になっているという。 その上で「デビューは親のおかげとか、みんなの期待とかで出てこられた。デビュー戦ではいい結果出せたけど、やっぱり格闘技を真剣にやった人とは力の差を感じた」と完敗を認めた。今回のオファーにも「この舞台に立つのはふさわしくない」との気持ちが強かったが、周囲の後押しでリングに立ったという。 孝太は涙声になりながら「自分自身、どこに向かっていくべきなのか。子供の時から格闘技をやってきた人たちと、自信を持って対峙していけるかを、この1年やってきたけど…。自分が出る理由を親以外につくりたかったけど、こういう結果が続いてしまうと、もっと結果を出している人もいる。自分は、自分にしか出せない色を見せる場所で、見せていくほうがいいんじゃないかと思ってしまう」と、今後の格闘技人生に揺れる胸中を吐露した。 果たして、カズジュニアの行き先は?
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