アユ塩焼きや散策楽しむ 長門峡もみじ祭【山口】
第43回長門峡もみじ祭は3日、山口市阿東の峡谷「長門峡」の入り口周辺で行われた。アユの塩焼きやナシの地元特産品販売、峡谷の散策を1500人の来場者が楽しんだ。同実行委員会(久野拓磨委員長)主催。 長門峡の紅葉の時期に合わせてその魅力を周知しようと毎年、行われている。暑さの影響もあり、今年の紅葉は遅れており、2週間後に見頃を迎えるという。 前日の雨の影響で川が増水しているため、恒例のアユのつかみ取りは中止。塩焼きの販売だけを行い、用意した400匹が午前中に売り切れる人気ぶりだった。 長門峡観光協会(河村龍雄会長)の会員らによる長門峡の遊歩道を散策する「てくてくウオーク」も実施。飲食店「鈴ケ茶屋」までの3㌔を案内した。参加者は国指定名勝の雄大な風景を満喫していた。 会場周辺を回るスタンプラリーもあった。集めたスタンプの数に応じて賞品が変わる抽選会では、阿東産の米や地域にある飲食店の食事券などの賞品の当選が告げられると、参加者が大いに湧いていた。2㌔分の米を当てた足立壮汰君(平川小2年)は「当たると思わなかったのでびっくり。きれいな景色も見られてよかった」と話していた。 久野委員長(53)は「多くの人に楽しんでもらえてよかった。長門峡といえばこの祭りというくらい親しまれている。次世代にも手渡していきたい」と話した。