「おもちゃサロン」つくるぞ! ユーチューバーはコレクションに埋め尽くされた屋根裏部屋で思い描いた
長野県岡谷市の会社役員原昌弘さん(49)が大量に所有する玩具を展示する「おもちゃサロン」を設ける構想を描いている。おもちゃを紹介するユーチューバーとしての一面を持つ原さんは「おもちゃ好きが集まって語り合う場や、SNS映えする写真スポットにしたい」と意気込む。収集スペースが手狭になり、諏訪地域でサロン用の物件を探している最中だ。 【写真】屋根裏部屋いっぱいに飾られたおもちゃの中には、ご当地非公認怪獣「スワッコロン」のフィギュアも並ぶ
原さんは子どもの頃から趣味で集めてきた玩具などを動画サイト「ユーチューブ」で紹介。自身のチャンネル「青春秘密基地」は登録者数1万6千人に上り、これまでに千本近い動画を配信した。昨年は趣味が高じ、ご当地非公認怪獣「スワッコロン」を考案。ソフトビニール製のフィギュアを作って発売した。
自宅にある8畳ほどの屋根裏部屋には四方から天井まで所狭しとおもちゃが並べられている。コレクションは往年のヒーローやロボット、アニメキャラクターなどの人形、レトロなホーロー看板、菓子のおまけなど多岐にわたる。屋根裏はスタジオとして番組の収録も行う。
原さんがこだわるのは隙間なく飾ること。小さい頃に通った駄菓子屋をイメージし、駄菓子屋から譲り受けた展示台などを使用。ぎっしりとおもちゃを詰め「さみしさが感じられないように隙間を埋めていきたい」と話す。
こだわりを突き詰めた結果、昨年秋ごろからいよいよ手狭に。新たにおもちゃを展示する場を作りたいと考えるようになった。現在の屋根裏部屋と同様、部屋一面をおもちゃで埋め尽くし「映える」展示にし、動画を配信するスタジオとしても利用する計画だ。
おもちゃの収集や各地のイベント参加を通じて全国の玩具店やコレクターと接している原さん。ご当地怪獣のフィギュアを発売した際には長野市在住のコレクターから「まさか長野県でソフビ(ソフトビニール製のフィギュア)のイベントがあるなんて」と驚かれたという。
そうした出来事もあり、原さんは「おもちゃで人の輪が広がる場所をつくりたい」とし、訪れた人と会話ができるサロンを構想。現在、自宅周辺の岡谷市や下諏訪町で人が集うサロンとして使える部屋を探している。