元ビリギャルが「地頭がよかったんだよ」という言葉に違和感を抱いてたどり着いた、地頭に関係なく学力を伸ばす法則
■地頭とは暗記力ではない 私は「ビリギャル」として知られるようになってから、「地頭がよい」とよく言われるようになりました。「地頭って何?」と思い、調べてみると、日本独自の言葉で、最初にこの言葉を世の中に広めたのは、ビジネスコンサルタントの細谷功さんだそうです。 具体的には「考える力」のことを指し、この考える力は、「知的好奇心」「論理的思考能力」「直感力」「仮説思考能力」「フレームワーク思考」「抽象化思考力」の6つに分けられるそうです(『地頭力を鍛える』細谷功著より)。
つまり、「地頭がよい」とは知識の多さや暗記力ではなく、物事を考える力のこと。この力はトレーニングで鍛えられるため、「生まれつき」や「変えられないもの」ではありません。決して「生まれつき持って生まれた知能レベル」みたいなことではないし、「どんなに努力したって変わらない」ものでも全然ないんです。 「理解すること」と「思考すること」をクセづけた勉強法を続けることによって、あなたの「地頭力」は自然と向上していきます。だから、今日から、「勉強=暗記」というイメージは捨てましょう。
私がコロンビア大学院で認知科学を学んでわかったことの1つは、「勉強できるようになるためには、何よりモチベーションが大事」ということです。 モチベーションがないまま、イヤイヤ勉強しても効率が悪く、結果も出にくいです。 では、どうすればモチベーションが生まれるのか? 研究によると、モチベーションには「適度な期待値があること」と「本人がそのタスクをすることに高い価値や意味を感じていること」の2つの要素が不可欠です。
期待値: 自分がそのタスクを達成できるという自信。 価値: そのタスク自体や結果にどれだけの魅力を感じるか。 ■勉強のやる気を出すためには、「不純な動機」でもいい 例えば、簡単な問題に答えて好きなお菓子がもらえるゲームでは、問題が解ける自信(期待値)が高く、報酬(価値)が魅力的だと、積極的に参加します。逆に、問題が難しく報酬が魅力的でないと、参加する意欲は低くなります。 何かを達成するためには「自信」と「魅力」のバランスが重要で、これを意識することでモチベーションを高めることができます。