「メチャ嬉しいです」吉田拡郎が多摩川初優勝/ボートレース多摩川・ウェイキーカップ
ボートレース多摩川のGI「ウェイキーカップ開設70周年記念」は5日にシリーズの幕を下ろした。 前検で行われたエンジン抽選では、好エンジンのほとんどを伏兵が引き当てた。ドリーム戦メンバー12人で好機を手にしたのは、前節V機の浜田亜理沙のみ。ただ、序盤の気配は守田俊介、末永和也、吉田拡郎が目立っていた。 予選をトップで通過したのは、唯一オール3連対で3勝をマークしていた吉田拡。3日目まで2位タイだった末永と毒島誠は予選最終日にやや崩れ、代わって7位タイだった関浩哉と9位の池田浩二が準優1枠を手にした。 準優はいずれもインで人気を集めた1号艇が逃げ切り。2枠だった選手は誰も着に絡めず、10Rは3枠の宮之原輝紀、11Rは4枠の平本真之、12Rは得点率18位で準優に滑り込んだ峰竜太が大外から2着を奪った。 優勝戦は1枠から吉田拡、関、池田、宮之原、平本、峰。関はヤングダービーから、桐生周年、戸田ダービーと記念4連続優出と勢いがあり、大村BBCトーナメント、ヤングダービーに続くGIV3がかかっていた。 池田は68回、69回大会で優勝戦に進みながら2着に敗れており、雪辱を期す一戦。宮之原は地元で記念初Vを目指し、平本は意外にも初の当地優出と話題豊富だったが、吉田拡がインからまくらせず差させずの速攻を決めて、自身5回目のGIVを達成した。
優勝者コメント・吉田拡郎
「メチャ嬉しいです。間違ってもFはできないし、追い風で13のスタートは上出来。1Mはいいハンドルではなかったけど、このエンジンなら大丈夫だろうと思って回った。52号機は最初から起こしてからのスピードの乗りがすごかった。伸びは良くなかったけどポテンシャルがありました。ターン回り系だけど、準優では末永きんにもやられなかった。 多摩川はここまで結果を出せてなかったけど、多摩川っていうよりも52号機が好きになりました。今年上半期はダメだったし、調子の波が大きかった。もっとコンスタントに活躍したい。 (びわこ秩父宮妃記念杯に続いてグレードレースを連覇)要因は分からないけど、今節は52号機のおかげ。年末に向けては不振だった上半期の分も存在感を出して、ファンを増やせるように頑張りたい」。
マクール