鳥取の秋の味覚「富有柿」甘い仕上がりも「カメムシ」被害で出荷大幅減の見込み(鳥取・北栄町)
山陰中央テレビ
鳥取の秋の味覚のひとつ、「富有柿」の査定会が鳥取県北栄町で開かれました。 今年は甘い柿に仕上がったということですが、カメムシの被害で出荷量は大幅に減りそうです。 甘柿の代表品種「富有柿」は締まった果肉にまろやかな甘味が特徴で、鳥取県内でも広く栽培されています。 11月5日は、北栄町の県園芸試験場で査定会が開かれ、鳥取市河原町や米子市など5つの地区から持ち込まれた富有柿の大きさや重さ、糖度をJAの職員が計測しました。 JAによると、今年は気温が高い時期が続いて生育は順調で、玉太りは例年並み、平均糖度は17.6度と去年を上回る甘さに仕上がりました。 一方で春先のヒョウ、そして、カメムシの被害により、出荷量は176トンと去年の6割ほどにとどまる見込みだということです。 生産者: 「基本的には厳しいです。全体的には残った量としては6、7割…。スーパー等で見かけられたら今年の味としてお楽しみいただけたら」 鳥取県産の富有柿は中四国や京阪神を中心に、11月8日ごろから店頭に並ぶということで、JAは去年の7割程度の約5600万円の販売を見込んでいます。
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