動画配信サービス「U-NEXT」を運営する株式会社U-NEXTは15日、世界最高峰のプロサッカーリーグ「プレミアリーグ」と2030-31シーズンまでの7年間にわたるパートナーシップ基本契約を締結、国内における全試合の独占配信を開始したことを記念して、「U-NEXT presents プレミアリーグ Kickoff Party」を開催した。 　今回のイベントには、U-NEXTの堤天心代表取締役社長が登壇した他、かつてサウサンプトンに所属していたサッカー解説者の李忠成さん、元なでしこジャパンの岩渕真奈さん、パリ五輪の金メダリスト（スケートボード男子ストリート）でサッカーファンの堀米雄斗選手などもゲストとして登場。U-NEXTによるサッカー配信の今後の展望が語られたほか、ゲストによるトークセッションなどで開幕が間近に迫ったプレミアリーグの魅力などを発信した。 　冒頭、堤社長がU-NEXTにおける新たな取り組みを紹介。8月9日から販売スタートとなった、月額2600円でイングランドとスペインのサッカー（プレミアリーグ、ラ・リーガ、FAカップ、コパ・デル・レイ、コミュニティーシールド、スーペル・コパ）が堪能できる「サッカーパック」で、全試合をライブ＆見逃し配信するのほか、ハイライト配信、試合の見どころだけでなく、選手やクラブにフォーカスした関連コンテンツも強化していく考えを明かした。 　その他にも、開幕には間に合わないものの、プレミアリーグの注目試合を中心に100試合以上を、業界最高水準の「4K HDR 50fps」の高画質で届けること、その数を今後増やしていく考えなどを堤社長が説明。従来のFHD（1080p）と比較し、これまでの2倍相当の滑らかさでライブ映像を再現できるだけでなく、通常のFHD映像についても、映像転送方式の改善によって従来の1.4～2倍程度高画質な映像が実現することを明かし、「サッカーは高画質で楽しむのが当たり前という時代を実現させていきたい」と意気込んだ。 　さらに、今後はUSENやアルメックスといったU-NEXTホールディングスのグループシナジーを生かし、サッカーコンテンツをホテルや商業施設、スポーツバーなどに提供し、日本のサッカーファンはもちろん、海外からのインバウンドニーズにも応えていく構想を説明。最後に、「個人のみならず、街の空間も含めてサッカーを盛り上げていきたいと思っていますし、日本サッカー全体の発展や活性化に全力で寄与していきたい（堤社長）」との思いを口にした。 　その後のトークセッションでは、プレミアリーグにまつわるクイズ対決などもあり、世界のサッカークラブ売上高ランキングトップ10にプレミアの6クラブが入っていることや、5大リーグに所属する選手の人件費総額でプレミアリーグが35.6パーセントを占めていることなどが明かされ、その市場規模の大きさが示されるとともに、李さん、岩渕さん、堀米選手が期待するクラブや選手についても言及。李さんは古巣サウンサンプトンの“推しメン”DF菅原由勢への期待を口にし、岩渕さんも自身が所属していたアーセナルの生え抜きであるイングランド代表FWブカヨ・サカをピックアップ。そして堀米選手は、「1週間後に訪れる予定」というリヴァプールの名前を挙げ、「遠藤航選手もプレーしているので楽しみです」と渡英を心待ちにしていた。 　イベントの終盤には、ブライトンの三笘薫がVTR出演し、昨季の振り返りや今季に向けた意気込み、鎌田大地、菅原の参戦によってプレミアリーグでプレーする日本人が過去最多の5人になったことなどについても言及。「素晴らしいことだけど、所属したから活躍できるというわけではない」とも語り、自らの経験も踏まえつつ間近に迫った新シーズンの開幕を見据えた。なお、最後には開幕節の日本語実況・解説カードと、実況・解説者も発表。以下がそのカードと実況・解説者となっている。 ■プレミアリーグ開幕節の日本語実況・解説試合 ▼8月16日（金） ＜28:00キックオフ＞ マンチェスター・ユナイテッドvsフルアム 【実況】野村明弘 【解説】ベン・メイブリー ▼8月17日（土） ＜20:30キックオフ＞ イプスウィッチvsリヴァプール 【実況】安井成行 【解説】坪井慶介 ＜23:00キックオフ＞ アーセナルvsウルヴァーハンプトン 【実況】倉敷保雄 【解説】戸田和幸 エヴァートンvsブライトン 【実況】潮﨑一耀 【解説】岩政大樹 ニューカッスルvsサウサンプトン 【実況】藤田崇寛 【解説】田中裕介 ▼8月18日（日） ＜22:00＞ ブレントフォードvsクリスタル・パレス 【実況】下田恒幸 【解説】水沼貴史 ＜24:30＞ チェルシーvsマンチェスター・シティ 【実況】桑原学 【解説】林陵平 ▼8月19日（月） レスターvsトッテナム 【実況】野村明弘 【解説】鄭大世