メッカ大巡礼の死者1301人に、83%は非正規巡礼者 サウジ
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【6月24日 AFP】サウジアラビア政府は23日、同国にあるイスラム教の聖地メッカ(Mecca)への大巡礼「ハッジ(Hajj)」で多数の死者が出ていることに初めて公式に言及し、死者が1301人となったことを明らかにした。大多数が正式な許可を持たない巡礼者だった。 国営サウジ通信(SPA)は「悔やまれることに、死者数は1301人となった。うち83%はハッジに参加する許可を得ておらず、適切に暑さをしのぎ、休息を取るすべを持たずに炎天下、長距離を歩いた」と伝えた。 アラブ外交筋は先週、死因のほとんどは熱中症だったとAFPに話した。 サウジの気象当局によると、メッカの最高気温は51.8度に達した。 SPAによると、ファハド・ジャラジル(Fahd Al-Jalajel)保健相は23日、国営テレビ「アルイフバリヤ」とのインタビューで、今年のハッジの運営・管理は「成功した」と述べた。ジャラジル氏によれば、当局は巡礼者に「46万5000件を上回る医療サービスを提供」。うち14万1000件は非正規巡礼者に対するものだったという。 暦の違いから、ハッジの期間はグレゴリオ暦では毎年約11日ずつ早まる。来年のハッジは6月上旬に当たり、気温は今年ほど高くならないとみられる。(c)AFPBB News