体と、“心を動かす”アウトドアに。登山ブームの火付け役、四角友里さん愛用の、心が躍る外遊びアイテムは?
外で食べるご飯、この調味料を使うと絶品です
◆長野の名物「八幡屋磯五郎」は、山のおともにもぴったり おためし七味/八幡屋磯五郎 「長野の老舗『八幡屋磯五郎』の『おためし七味』は缶ではなく、8種類のスパイスが小さい袋に小分けされていて使いやすいです。私が好きな味は『七味ガラム・マサラ』。アウトドアで作ったカレーに入れると味にシマりや深みが出るんです。ラーメン用の『拉麺七味』も入っていますよ。長野駅や松本駅に売っているので、山の帰りには友だちへのおみやげに買うこともあります」
私が今までに見たアウトドアの「忘れられない景色」
「まずはアメリカのロングトレイル『ジョン・ミューア・トレイル』を訪れたときの景色です。全長340キロメートルもあるトレイルですが、私はそこまでの体力はないので(笑)、セクションハイクという一部を歩くスタイルで。4日間、湖が点在するエリアをテント泊で歩きました。夜は、星が空いっぱいにざわめいていて、初めて“星が重い”という感覚を覚えました。湖の向こうに見えたバナー・ピーク(標高3943メートル)は、雪渓の部分が微笑んだ目のようで顔に見えてきて、大自然にハグされている感じでした」 「もうひとつは、ニュージーランドのテカポ湖へ行ったときの風景です。『マウンテン・デイジー・プロダクツ』の名前の由来になっているお花のマウンテン・デイジーは、ニュージーランドの高山植物なんです。フォトグラファーと一緒にブランドのビジュアル撮影で現地を歩き、素敵な風景に出会えました。いやあ楽しかったなあ。行ってみたいなと思うところは、憧れが憧れじゃなくなる前に、足を運ぶようにしています!」 ――そんな四角さんがアウトドア初心者に伝えたい、「アウトドア半径を広げるコツ」とは? 「アウトドアは体を動かすことだと思われがちですが、実際は心を動かすことだと思っています。心が動く瞬間を大切にすれば、毎日の駅への道のりでも近所の公園でも十分にアウトドア。私自身は山登りを始めて20年くらいになりますが、子どもの頃から体力も運動神経もなくて(笑)。 きっかけは、長野・上高地をピクニックで訪れたこと。山の景色や川の水の冷たさにとても感動して、この奥へ行ってみたいって。『きれい』とか『気持ちいい』とか子どもの頃のようなボキャブラリーしか出ませんでしたが、心が動き出して“自分”が帰ってくるような感覚がありました。自然に触れて、心が動く、そして五感が動き出すという感覚を大切にしたらすごく楽しいと思います」 MOUNTAIN DAISY PRODUCTS
一ノ瀬 伸