フラ文化の魅力発信 12大学の学生35人が参加 女将らと交流 福島県いわき地方振興局が合宿体験会
福島県いわき地方振興局の「いわきフラ合宿プラン合同体験会」は19日まで計3回にわたり、いわき市のスパリゾートハワイアンズやいわき湯本温泉などで開かれた。計12大学のフラサークルに所属する学生計35人が参加し、「フラシティいわき」が誇るフラ文化の魅力に触れた。 合同体験会は1回につきそれぞれ2泊3日の日程で開かれた。各回とも初日は常磐音楽舞踊学院講師との交流や、スパリゾートハワイアンズのポリネシアングランドステージ観覧、2日目は現役フラガールのタヒチアンダンス指導や、いわき湯本温泉のフラ女将(おかみ)との交流、最終日は特別養護老人ホームへの慰問と市内観光などの内容となっている。 18日夜は、いわき湯本温泉の「吹の湯旅館」でフラ女将との交流会が開かれた。津田塾、青山学院、早稲田、慶応、関西学院の5大学のフラサークルから14人、フラ女将5人が参加した。 女将でつくる湯の華会の小井戸文恵会長(旅館こいと)が着物姿でフラダンスを披露するフラ女将の取り組みについて紹介した後、震災と原発事故で女将が感じた不安やいわきで生きる決意を歌詞に込めたオリジナル曲「夢花涙雨」を一緒に踊った。早稲田大ハワイ民族舞踊研究会の新田莉子さん(3年)は「着物でフラを踊る姿がすてきだなと感じた。合宿を通じていわきのフラ文化に親しめたことは有意義だった」と語った。
合同体験会は、スパリゾートハワイアンズが立地し、日本のフラ発祥の地・いわき市の強みを生かし、交流人口拡大につなげるのが狙い。同振興局が学生の宿泊費全額を負担している。同振興局はこれまでに大学自転車部や高校吹奏楽学部の合宿を市内に誘致した実績がある。 (いわき版)