「こんなに最低でいいの?」香取慎吾、1月期フジ主演ドラマ「日本一の最低男」クランクイン
俳優の香取慎吾が主演する来年1月期のフジテレビ系連続ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木曜・後10時)がこのたび、都内の撮影所でクランクインした。 香取演じる“最低男”大森一平はテレビ局の報道マンだったが、昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし退社。世間を見返そうと政治家を目指す。選挙で生活者目線をアピールするため、シングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)とその子供たちとクラスことになり、疑似家族で家事、育児を経験するうちに社会問題に関心を持ち、価値観をアップデートしていく…というストーリー。 初日の撮影は第1話の冒頭、香取演じる大森一平が自宅の仕事部屋で1人、電話で誰かと話しているシーンから始まった。少し照れくさそうに現場入りした香取は、「主演の香取慎吾さんです!」とスタッフから紹介を受けると、「よろしくお願いします!」と笑顔であいさつした。その後、志尊、2人の子役が合流。4人が初めて顔を合わせるシーンを撮影。カメラが回っていないところでも、志尊は子どもたちと楽しくおしゃべりし、香取は、少し離れたところから笑顔で見守る、常に穏やかな空気が流れた。 2人のコメントは以下の通り。 ◆香取慎吾 ―クランクインを終えて 「非常に活気あふれる現場で、これから3ヵ月、このような現場で仕事ができるんだと思うと、とっても幸せです。何か、“あぁ、連ドラをやってるな”っていう実感がすごくあるんですよ。それこそ、今もこうして、急にコメントを求められたりして、“そうそう、この感じ、この感じ”みたいな(笑)。こういう慌ただしい感じは、ちょっと懐かしくもありますね。あと、現場に入ったときに驚いたのが、“大森家”のセット。素晴らしく作り込まれたこの一軒家のセットで、今から“ニセモノホームドラマ”が繰り広げられていくんだなって、最初のシーンを撮っているときからもう、ワクワクが止まらなかったです。喜怒哀楽、いろんな感情が詰まったドラマになると思うので、本当に楽しみですね」 ―“最低男”を演じる難しさは感じていますか? 「正直“こんなに最低でいいの?”っていうくらい、最低男になりきれているんじゃないかと思います(笑)!例えば、子どもたちに対しても、ものすごく冷めた態度を取るんですね。いつもは、“子どもと一緒にお芝居をする香取慎吾”といえば、笑顔で優しいイメージかもしれませんけど、今回は、今まであまり見せたことのない表情を見せられるんじゃないかなと。…まぁ正確に言うと、子どもの前では笑顔でいるけど、誰も見てないところで、とんでもなく最低なことを考えて、最低な顔をしているっていう、一平という人間は、そういうヤツなんですけど(笑)。とにかく、演じていてすごく楽しいです」 ―志尊淳さんとの初共演はいかがでしたか? 「どうやら初対面らしいんですよ。最初の顔合わせで、“はじめまして”とごあいさつしていただいて。僕もこれまで、かなりたくさんの方々と共演してきたので、どこかでご一緒したことがあるかもと思って、“本当に、はじめまして?”って確認したら、“はい、はじめましてです!”って…。だから、僕も敬語を使った方がいいのかな、みたいなところも含めて(笑)、これからしっかりと関係性を築いていきたいと思います。でもね、そんなことよりも、志尊淳という俳優さんは、とにかくかっこいい(笑)!僕は一視聴者として、いろんな作品を通じて彼のことを見てきましたけど、画面越しに見るより、実物の方が全然かっこいいです!」 ◆志尊淳 ―クランクインを終えて 「連続ドラマに出演させていただくのは久しぶりで新鮮ですし、なんといっても今回は子どもたちと一緒にいるシーンが多い、というところが、この作品ならではのポイント。2人の子どもたちとの撮影は、本当に楽しいですね」 ―小原正助を演じるにあたって、心掛けていることは? 「正助は、奥さんを亡くして以来、男手ひとつで2人の子どもを育てながら、仕事も頑張っているんですが、“やりたい仕事”と“やらなくてはいけない育児”をどう両立していくか、という問題に悩み、常に葛藤しているキャラクターなんです。ただ、決してあきらめることなく、彼なりに打開策を常に模索している、前向きな人間です。そして、とても優しい。僕だったら、とっくに爆発しているだろうなという感じなんですけどね(笑)。ですから今後、そんな正助の優しさや繊細さも、しっかり表現していけたらと思っています」 ―香取慎吾さんとの初共演はいかがでしたか? 「クランクインをする前から、かなり脚本を読み込み、自分なりに一平さんというキャラクターをイメージしていたのですが、実際に香取さん演じる一平さんを目の当たりにして、“うわ!!すごい、これが一平さんなのか!!”と感動しました。香取さんの人間力がそのまま一平さんに投影されていて、一平というキャラクターは嫌なやつなのですが、ものすごく魅力的なのです。とにかく、一緒にお芝居をする時間が楽しいです。そして個人的に、香取さんの間の取り方、セリフ回し、目線の送り方が最高で、気を抜くと爆笑してしまうので、常に緊張感をなくさないよう心がけています(笑)」
報知新聞社