【解説】解散見送り…支持率低下に自公“亀裂”も影響? 今後は臨時国会冒頭が“ベスト”?
■なら今後は… 臨時国会の冒頭が“ベストタイミング”?
今国会では「解散しない」ということになりましたが、次の解散のタイミングはいつになるのでしょうか。 まず岸田首相としては、来年の自民党総裁選でいかに再選されるかということが念頭にあるとみられます。総選挙に勝つことに加えて、総裁選で再選するために一番いいタイミングということを踏まえて解散に踏み切ると思われます。 そのためには、追い風が吹いている時がいいわけです。それがどこなのでしょうか。 今年の秋までに自民党の役員人事と内閣改造が行われるという見方もあります。この辺りで「サプライズ人事」や「目玉大臣」といったことで注目され、支持率が上がることも考えられます。 一方で、秋の臨時国会では、首相が掲げる「異次元の少子化対策」や防衛費増額などの「財源をどうするんだ!」と野党からギリギリ責められることも考えられます。そうなると、支持率を上向かせるのは簡単ではありません。 そのため、支持率が上がっている内の秋の臨時国会の冒頭で解散があるのではないか、とみることもできます。 ◇ 岸田首相が“伝家の宝刀”を次にいつ抜くにせよ、党や政権の利益ではなく、国民の利益のため信を問うに値するかをよくよく考えてほしいものです。 (2023年6月15日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)