米テレビ界最高の栄誉とされる第76回エミー賞授賞式が米ロサンゼルスで15日開催され、連続ドラマ部門の主演男優賞に「SHOGUN　将軍」に出演した真田広之さんが選ばれた。主演女優賞はアンナ・サワイさんが受賞した。日本人俳優として初の受賞となる。 「将軍」は1980年に公開された戦国時代が舞台のテレビシリーズのリメーク版。今回、最多25部門にノミネートされた。作品賞、監督賞にも輝き、シングルシーズンのドラマとしては最多の19部門で受賞した。助演男優賞の候補だった浅野忠信さんと平岳大さんは受賞を逃した。 台詞のほとんどが日本語で英語字幕の「将軍」は予想外に世界的ヒット作となった。製作責任者のジャスティン・マークス氏は、放映したケーブルチャンネルFXのチームに謝意を示した。 真田さんは「将軍」は「イースト・ミーツ・ウエストの夢のプロジェクト」と評した。「『将軍』は、人々が力を合わせれば奇跡を起こせるということを教えてくれました。私たちはより良い未来を共に創ることができる」と語った。 最優秀女優賞を受賞したサワイさんは「自分の名前が発表される前から泣いていました。今日はボロボロです」と喜びを表した。 コメディー部門では作品賞に「ハックス」が選ばれたほか、主演男優賞には「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイトさん、主演女優賞は「ハックス」のジーン・スマートさんが受賞した。 各賞の選考は俳優、監督、プロデューサーなど約2万2000人によって行われた。