新潟・福井で拉致問題考える子ども会議、「全員帰国まで終わらない」 蓮池薫さんら参加
北朝鮮から平成14年に帰国した拉致被害者5人の地元である新潟県柏崎市、佐渡市、福井県小浜市で10日、「拉致問題を考えるオンライン子ども会議」が開かれ、各市の小学校の5、6年生が拉致問題に関する学習成果を発表した。 柏崎市立北鯖石小の6年生20人、佐渡市立真野小の5年生28人、小浜市立内外海(うちとみ)小の5、6年生24人の計72人が参加。北鯖石小からは、「拉致被害者の横田めぐみさんには一日も早く家族と再会してほしいと強く思う」「被害者全員が帰国するまで拉致問題は終わらないことを知った」との発表があった。 いずれも帰国拉致被害者で、柏崎市の蓮池薫さん(67)、佐渡市の曽我ひとみさん(65)、小浜市の地村保志さん(69)も各地で参加。蓮池さんは「被害者を取り戻したいとの思いが強く伝わり、うれしかった」、地村さんは「いま解決しないと、拉致問題は悲しい過去の歴史になってしまう。風化させないために活動を続けてほしい」と呼びかけた。