「花嫁はどこへ?」アカデミー賞国際長編映画賞インド代表に決定 監督が喜び「チーム全員のたゆまぬ努力の証」
辛口で知られる批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家100%、観客95%という驚異の高評価をキープしている「花嫁はどこへ?」が、第97回米アカデミー賞の国際長編映画賞のインド代表に選出されたことがわかった。9月23日(現地時間)インド映画連盟より発表された。 【動画】「花嫁はどこへ?」予告映像 本作は、ヒット作「きっと、うまくいく」の主演でも知られる“インドの国民的大スター”アーミル・カーンがプロデュースを務めた作品で、トロント国際映画祭ではスタンディングオベーションを巻き起こした。育ちも性格も全く異なるふたりの花嫁の取り違いから巻き起こる騒動を描き出す。 今年度は、今年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した「All We Imagine as Light」(パヤル・カパディア監督)がインド代表作品に有力視されていたが本作が選出され、驚きとともにインド現地でも再注目されている。 国際長編映画賞は、世界中から集まった作品から最終候補となるノミネート選考を経て、2025年3月2日(現地時間)に行われる授賞式で受賞作が発表される。過去には、本作のプロデューサーであるアーミル・カーンが主演とプロデューサーを務め、本作のメガホンをとったキラン・ラオ監督がアシスタントディレクターとして参加した「ラガーン」(2001)がアカデミー賞外国語映画賞の最終選考にノミネートされている。 「花嫁はどこへ?」は、10月4日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国公開。インド代表に決定したことを受けて、ラオ監督のコメントが公開された。 【キラン・ラオ監督コメント】 私たちの映画『花嫁はどこへ?』が、アカデミー賞(国際長編映画部門)のインド代表に選ばれ、大変光栄に思うと同時にこの上ない喜びです。 この評価は、私たちチーム全員のたゆまぬ努力の証であり、皆の献身と情熱がこの物語に命を吹き込んだのです。 映画は常に心と心を繋ぎ、垣根を超え、意味ある対話を作り出す強力な媒体です。インドでそうであったように、この映画が世界中の観客の心に響くことを願っています。 選考委員の皆さんとこの映画を信じてくれた方々全員に心からの感謝を表します。特に今年の素晴らしいインド映画の中から選ばれたことは本当に光栄で、どの映画も同じようにこの栄誉に相応しい作品です。 アーミル・カーン・プロダクションとジオ・スタジオに、この映画のヴィジョンへの揺るぎない支援と信頼に深く感謝します。 この物語を伝えるという私の信念を共有してくれた、情熱的で才能豊かなプロフェッショナルなチームと一緒に仕事ができたことは光栄でした。 また、キャストとスタッフ全員にも心よりの感謝を捧げます。彼らの大いなる才能と献身、努力がなければこの映画は実現しませんでした。皆さんとの旅は、信じられないほどの協力と成長の賜物でした。 そして観客の方々、皆さんの愛と支援は私たちにとって大きな意味を持っています。皆さんがこの映画を信じてくださったことが、我々フィルムメーカーのさらなる創造力の限界への挑戦へと導いてくれます。 あらためてこの身に余る栄誉に厚くお礼申し上げます。私たちは熱意を持って本作とさらなる旅を続けられることを楽しみにしています。 キラン・ラオ