“水平”ではなく“垂直”に逃げるべし!? 海沿いのゴルフ場で津波警報や注意報が発令されたらどうすればいいの?
可能であればカートで迅速に避難場所へ
では、高台やクラブハウスまで避難する際は、どのような方法で移動すればいいのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。 「カートを利用すれば、迅速に避難場所に向かうことができます。しかしゴルフ場は盛土や切土を繰り返して作られているため、地盤が緩くなっている箇所もあります。大きな地震の際には傾斜の大きい場所で落石や土砂崩れが起こる可能性も考えられるので、運転の際には注意が必要です」 「カート道に亀裂が走って通行が不可能になることもあるので、そのような場合はカートを置いたままにして、走って避難しましょう」 また、クラブハウスはコース内でプレーしているゴルファーだけでなく、近隣住民も受け入れる場合があります。実際に能登半島地震でも石川県羽咋市の「朱鷺の台カントリークラブ」は、海沿いにあるもののクラブハウスが高台に位置していたため、地震発生直後には地域の人々の避難場所として開放したようです。 あまり想像したくないですが、地震や津波はどんなタイミングであろうとお構いなしに襲ってきます。もしラウンド中に津波注意報や警報が出された際は、「水平」ではなく「垂直」に逃げることを覚えておくといいでしょう。
ピーコックブルー