田中将大を他球団がどこまで「評価」するのか? 「移籍先候補」に挙げられるヤクルト、双方にとって“有利”な点とは
田中将大が今季限りで楽天を退団し、移籍先を探すことを表明した。正式に自由契約となれば獲得に乗り出す球団はあるとみられるが、36歳で今季未勝利に終わった田中をどこまで「評価」するだろうか。 【動画】復活が待たれる「神の子」の快投 田中将大の変幻自在投球をチェック 田中獲得へ向けて調査に乗り出すとされるヤクルトは、今季のチーム防御率がリーグワーストの「3.64」で、先発に限っては「4.02」という成績だった。今オフは、2年連続リーグ5位からの巻き返しへ向けて、国内FA権を行使したソフトバンク・石川柊太の獲得へ乗り出すなど積極的な投手補強を目指している。 ヤクルトがもし田中を獲得すれば、神宮のマウンドで先発として活躍する可能性はもちろん、メジャーリーグのヤンキースでも活躍し、数々の経験を積んできた右腕の知見が若い投手陣の手本になり、プラスの効果が見込まれる。 近年は、坂口智隆、内川聖一、今季は西川遥輝といった実績がありながら戦力外となった選手を獲得し、実際に戦力としてだけでなくチーム内に好影響をもたらしてきた。アットホームな雰囲気が特長のヤクルトで、田中が再び輝きを取り戻す可能性は大いにある。 さらに、ヤクルトには楽天でバッテリーを組んできた嶋基宏ヘッドコーチがおり、2022年の嶋コーチの引退セレモニーでは神宮球場にサプライズ登場し、花束を手渡した。田中にとって気心知れた存在がいるのは何より心強い。 ヤクルト移籍は双方にとってメリットは大きいとみられるが、それ以外の球団は田中をどこまで評価して迎え入れるか。田中は自身のYouTubeで退団を表明したあと初めて取材に応じている。今後は「やりがい」を求めて移籍先を探すことになりそうだ。 ヤクルト以外の候補として、菅野智之がメジャー挑戦で抜ける巨人や、駒大苫小牧高出身ということもあり北海道のチームである日本ハムなどの名前が挙げられる。田中獲得に果たして何球団が手を挙げるのか。日米で活躍してきた右腕を巡る動きに注目が集まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]