途切れる発達支援…高校は小中学校と別世界、個と社会の段差をどう埋める? 「特別」ではない環境づくりへ私学が道を開いた
「将来の選択肢が広がることが、子どもや保護者から好評」とコース責任者の朝木修一教諭(44)。近年は定員30人に対し、倍近く応募があるという。「進路先の確保や相談体制など、必要なサポートをさらに強化していければ」と語る。 ◇特別支援教育支援員とは 特別な支援や配慮が必要な児童生徒を、学校現場でサポートする役割を担う。教員免許などの資格は問わない。学習指導はできないが、ノートの取り方の指導や用具の準備といった学習支援のほか、食事や排せつ、教室の移動時など日常生活の介助、周りの子どもたちに対する障害理解の促進などにあたる。鹿児島県内では今年5月1日時点で、市町村立の幼稚園、小中高校・義務教育学校計580校・園に964人、県立高校5校に5人が配置されている。設置自治体が雇用し、費用は国の地方財政措置でまかなわれる。
南日本新聞 | 鹿児島
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