1試合あたりの被シュート数はプレミア最少だが…… 4連覇を目指すマンC守備陣の気になる統計
昨季のような堅守はない
現在プレミアリーグ2位につけるマンチェスター・シティ。1試合少ない状況で、首位のリヴァプールとの勝ち点差は2まで迫ってきている。 ケビン・デ・ブライネやアーリング・ハーランドらも怪我から復帰し、ベストメンバーが復活したシティが狙うはプレミアリーグ史上初の4連覇だ。そんななか、英『The Athletic』は「マンチェスター・シティの勢いは止まらない。しかし、プレミアリーグ優勝を逃すかもしれない理由がここにある」というタイトルでいくつかのシティの課題を挙げた。 これらの中で注目したのが今シーズンのシティの守備だ。同メディアによると、シティは今季の全てのコンペティションのなかで、最初の枠内シュートから失点したケースが12回あるという。ボールを保持して攻撃する時間が多く、相手にあまりチャンスを作らせないシティだが、今季は1回のチャンスをモノにされる試合も多い。前節のブレントフォード戦でも同じことが起こっている。 またプレミアリーグの1試合あたりの被シュート数は8本でプレミアリーグの中で最も少ない素晴らしい記録を残しているにもかかわらず、シュート1本あたりのゴール期待値は「0.12」となっておりリーグで最も悪い数字だという。打たれるシュートは少ないがそのシュートが失点につながる可能性が高いのが今シーズンのシティだ。 一方で3位のアーセナルはシュート1本あたりのゴール期待値で0.08を記録しており、プレミアで最もいい数字。1試合あたりの被シュート数もシティに次ぐ2位の記録であり、シティの守備陣より安定していることがわかる。 ボールを失ってのカウンターや、相手のシュートがディフェンスに当たりネットを揺らすパターンも多いが、昨季のような強固な守備陣は影を潜めている。 今シーズンはリヴァプール、アーセナルといったクラブも好調であり、リーグのタイトル争いはここからさらに激しくなるだろう。史上初の4連覇を成し遂げるためには、細かい部分でも修正は必要であり、今季のシティの守備は改善しなければならないポイントの1つと言えるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部