ジンベエザメの剥製修復 さかなクンの依頼で 長野県松本市
魚の剥製を手掛けるオガワアートコレクション(長野県松本市笹賀、小川貴光代表)が、テレビ番組などで活躍する東京海洋大学客員教授・名誉博士のさかなクンからの依頼で、50年前に作られた体長4メートルのジンベエザメの剥製を修復した。修復を終えた剥製は、12日に大阪市で始まった、魚の生態や海の環境問題を伝える展覧会「ギョギョッとサカナ★スター展~お魚たちが教えてくれる海のこと~」でお披露目され、目玉展示の一つになっている。 小川さんと、小川さんから剥製作りを学ぶ鎌田中学校1年生らが、3月上旬から約4カ月かけて修復に取り組んだ。 経年で色あせたり変形したりした剥製を一度芯材から剥がすところから始まり、皮の寸法から生きていた頃の姿を改めて割り出した。発泡ウレタンで作り直した芯材に、水でふやかした皮を丁寧に貼り付け、最後は油性塗料で特徴的な斑点模様などを再現した。 ジンベエザメの皮は分厚くて硬く、芯材に添わせることに苦戦したという。小川さんは「修復によってさらにこれからの長い年月、多くの人の目に触れていく。誰かが魚に興味を持つきっかけになれば」と願っていた。 展覧会は、大阪南港ATCギャラリーで9月23日まで開かれている。
市民タイムス