杉本正氏が期待 4勝目挙げたソフトバンク・大関、強弱つけた投球ならさらに粘れる!
◇交流戦 ソフトバンク6-3ヤクルト(2024年6月13日 ペイペイD) 【杉本正 視点】ソフトバンクは追いつかれた直後の4回に勝ち越し、大関に勝ち星がついた。右手負傷の近藤は痛みを抱えながら2四球を選んで存在感を示した。柳田を欠いたとはいえ、投手は踏ん張っていれば試合を通じ点を取ってくれる打線だ。 ただ、初回、2回の無死満塁は上位に回ったが、それぞれ押し出しの1点のみ。4番の山川は2度、満塁で三振だった。2点差は走者を置いて一発を許せば同点の僅差。4回2死一塁、山田の2ランで不安は的中した。 大関は3回2死二塁、2番の丸山和に1ボールから2球目にフォークを選び結局、歩かせた。まるで4番・村上に対する配球のようだった。接戦では慎重な配球になってしまう。1~9番である程度、強弱をつけなければ長い回は持たない。ボールそのものは小細工なしで打ち取れる威力があった。これで4勝目だが、効果的な援護があれば白星はもっと積み上がるはずだ。 (本紙評論家)