波乱含みの組み合わせ…シード校が初戦で有力校と対戦も【高校野球・愛知大会展望】
第106回全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)の代表校を決める愛知大会の組み合わせ抽選会が15日、愛知県刈谷市の刈谷市総合文化センターであった。今春の県大会で優勝した享栄、東海大会王者の中京大中京、センバツに出場した豊川などのシード8校は3回戦から登場する。センバツ出場の愛工大名電は享栄のブロックに入り、ノーシードから夏4連覇を狙う。今夏の愛知大会は全国最多の173チーム(181校)が参加し、6月29日に開幕する。 ◆高校野球 愛知大会組み合わせ【トーナメント】 ◇ ◇ ◇ 【大会展望】 今年も混戦必至だ。シード校が初戦で有力校とぶつかる可能性があり、波乱含みの組み合わせとなった。優勝争いの軸となりそうな中京大中京は2019年に初優勝した誉、享栄は投手力の高い名古屋たちばな(旧愛産大工)が勝ち上がれば、いきなり対戦することになる。 昨夏は準優勝で涙をのんだ中京大中京は、今春は県大会準優勝から東海大会を制して最も勢いがある。最速147キロのエース・中井のほか、下級生にも好投手がそろう。春の県王者・享栄は、県大会5試合で3失点と堅守で接戦に強い。 享栄と同ブロックでは、センバツ出場の愛工大名電がノーシードから4連覇を狙う。左の大泉、右の伊東ら豊富な投手陣に加え、好打者の石見ら打力も高い。同じくセンバツを経験した豊川は、プロ注目スラッガー・モイセエフが得点源。春までは課題だった投手力の克服が鍵を握る。 東邦は、春の県大会3回戦で愛工大名電を破って8強入り。強肩の主将・高柳が投手と捕手の二刀流でチームを支える。豊橋商、中部大第一など実力校が、シード校食いを虎視眈々(たんたん)と狙う。
中日スポーツ