中間管理職の悩み1位は「部下と経営層の間で板挟みになる」…給与や待遇は良いのか
中間管理職の悩み事とは?
中間管理職の悩みとして、2つのアンケート結果から紐解いていきます。 まずは、日本GHCDコーチング協会が2022年8月8日に公表した調査から見ていきましょう。 アンケートでは「職場で最も頭の痛いことやご自身の課題、悩み事は何ですか?」という質問に対し、以下の回答が寄せられています。 【職場で最も頭の痛いことやご自身の課題、悩み事の主なもの】 ・1位:人間関係(上司、同僚、部下、取引先、顧客対応、そのほか)28% ・2位:チームマネジメント、状態 19% ・3位:自分自身のマネジメント、メンタルも含めた健康状態 15% ・4位:チームの業績、成果 12% 1位の人間関係、2位のチームマネジメントはどちらも「仕事を中心としたさまざまな人々との関わり」に絡むもので約5割を占めています。 そもそも現場が好きで、個人で成果を上げてきた人が中間管理職に昇進したとなれば、業績管理や部下の育成や教育なども業務に含まれる中間管理職に向かない場合もあるでしょう。 上司への報告、部下の業務フォローなど、それぞれの立場に合わせた仕事が増え、ストレスになるケースは多いと考えられます。 また、ミイダス株式会社が2024年4月25日に公表したアンケート結果では、中間管理職が抱える悩み1位が「部下と経営層の間で板挟みになる」であることがわかりました。 これから、中間管理職を目指すという方は、相応の対策が必要といえるでしょう。
中間管理職を目指す場合の対策とは?
今後、中間管理職を目指すためにはどんな対策が必要なのでしょうか。 必要と思われることを3つご紹介します。 ●上司と部下の板挟みを回避するために必要なこととは? 中間管理職は、上司が伝えたいこと、部下の悩みなど、それぞれの立場で感じること、言いたいことがわかるだけ板挟みの状態に陥る可能性があります。 それぞれの意見に耳を傾けつつ、良い方向に舵取りをする際、自分自身が疲弊しないためにも、客観的な視点を養い、それぞれの立場を理解しつつ、うまく調整するコミュニケーション力が必要となるでしょう。 ●部下の育成や管理が苦手な場合は? 中間管理職は、部下育成や業務の進捗管理を行う必要があるでしょう。 その際、部下の性格やスキルを把握しているつもりでも、意図が上手く伝わらずモヤっとすることもあるでしょう。 業務のフォローをしながら、部下のスキルを向上させたり、モチベーションを維持したりすることは大変です。 部下との関係構築を少しでも楽に行うには、コーチングなどのスキルを身につけておくのがよいでしょう。 コーチングとは、自分と他人とのコミュニケーションにおいて、行動や気づき、変化などを引き出すことができるスキルです。 部下が自ら変わることを促すことを目的にしています。 ●自身のストレス対処法を見つけておく 中間管理職になると、仕事に関わるさまざまな人のことに集中してしまい、自らのメンタルケアを忘れてしまうという場合もあるでしょう。 自分が抱えるストレスを和らげるためにも、趣味などの自分が好きなことをするための時間を意識的に持つようにしましょう。 適度な気分転換が図れることで、自分と周囲の人々とのことを客観的に捉えられるようになるでしょう。