ユーロ2024で就活中!? 来季の所属クラブが不明な代表選手(2)隠れた注目株!? 36歳で再び輝く守り神
現地時間6月14日にEURO2024(ユーロ2024)が開幕した。出場している多くの選手に所属クラブがある一方で、今季限りで契約満了となることで来季の所属クラブが不明な選手もいる。今回は、ユーロに出場している選手の中で、今夏にフリーとなる可能性がある選手をピックアップして紹介する(成績は6月23日時点)。
GK:フロリン・ニツァ(ルーマニア代表) 生年月日:1987年7月3日 2023/24所属クラブ:ガズィアンテプ(トルコ) 今大会成績:2試合2失点 ルーマニア代表は今大会のダークホースとして期待されている。デニス・マン(パルマ)やラドゥ・ドラグシン(トッテナム)ら20代の選手とニコラエ・スタンチュ(ダマク)ら30代の選手が上手く融合しており、完成度の高いチームに仕上がっている。 そんなチームの最後の壁となっているのが7月に37歳となる大ベテランGKフロリン・ニツァだ。長らくチェコの名門スパルタ・プラハで正GKを務めていた彼は、昨夏にトルコのガズィアンテプへと移籍。加入してからはリーグ戦で全試合出場を果たし、彼らの目標だった残留に大きく貢献した。 ルーマニア代表では2021年に年間最優秀選手に輝くなど正GKを掴んでいた時期もあったが、今大会に向けての予選ではホラチウ・モルドヴァンが正GKを務め、ニツァは出場ゼロと控えに降格していた。しかし、同選手が今冬にアトレティコ・マドリードに移籍すると、新天地で1試合も出番を得られず、試合勘が考慮されてこの大ベテランの序列が上がった。 迎えたウクライナ代表との初戦で3つのシュートすべてを止めると、続くベルギー代表との試合でも躍動。開始直後にユーリ・ティーレマンスに先制点を決められてしまったが、その後は壁のように立ちはだかり、中でも18分のドディ・ルケバキオのシュートを止めたシーンは見事だった。スター軍団相手に7セーブを記録し、一躍その名が世界へと轟いた。 ニツァとガズィアンテプの契約は今季終了までであり、契約延長オファーが届かない限りは退団となるだろう。仮にフリーになるとなれば、隠れた移籍市場での注目株になるかもしれない。
フットボールチャンネル