【飛び込み】玉井陸斗「第1号メダリストに」五輪日本勢初快挙へ名伯楽「普通に飛べば…」太鼓判
7月開幕のパリ五輪(オリンピック)で飛び込み日本勢初メダルを目指す玉井陸斗(17=JSS宝塚)が14日、仕上がりに自信を示した。日環アリーナ栃木で公開された日本代表練習で、10メートルからの高飛び込みを繰り返し確認。5月の五輪テスト大会では21年東京五輪金メダル曹縁(中国)らを抑えて頂点に立ち「第1号のメダリストになれるように、100%を出し切りたい」と誓った。 3年前、14歳で臨んだ東京五輪は7位。日本勢21年ぶり入賞を飾ったものの「少し『(五輪に)出られた。よし!』という気持ちがあった」と思い返した。以降は22年世界選手権銀メダルで世界一争いへと加わり、五輪7度目の馬淵崇英コーチからも「いい状態で順調。毎回『メダルを取りたい』という思いがあったけれど、今回は『普通に飛べばメダル』という感じがする」と太鼓判を押された。 合宿には板飛び込みの坂井丞(ミキハウス)のコーチとして、五輪6大会出場の寺内健氏(43)が同行している。玉井と同じ兵庫・宝塚市出身の先輩も「彼が思い切って飛ぶためのフォローができたらいい。その中でメダルに届けば、飛び込み100年の夢が達成できる」。日本勢初参加の1920年アントワープ五輪から続く悲願成就へ、準備は抜かりない。【松本航】