ドラフト指名の2選手が抱負…楽天2位・徳山「まっすぐの強さ」、DeNA5位・田内「甘い球を見逃さない」
24日に行われたプロ野球ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けた環太平洋大4年の徳山一翔投手(22)と、横浜DeNAベイスターズから5位で指名された、おかやま山陽高3年の田内真翔内野手(17)が30日、それぞれ球団スカウトから指名あいさつを受けた。来季からの活躍が期待される。(豊島瞬、中村申平)
楽天2位 徳山投手「1年目から戦力に」
徳山投手は徳島県出身。身長1メートル77、体重87キロで、最速153キロの本格派左腕。2年時の秋の明治神宮大会では7回無安打の投球で注目を集めた。 楽天の担当者が岡山県和気町本にある同大野球部の寮を訪問。三木肇監督のサインが入ったドラフト会議会場の入場パスカードを徳山投手に贈った。 徳山投手は報道陣に「まっすぐの強さが自分のセールスポイント。一日一日を無駄にせず、入団1年目からチームの戦力になれるように頑張りたい」と決意を語った。
スカウト担当の岩見雅紀さんは「ストレートの質も変化球のキレも伸びしろがあり、新人王争いができる高い潜在能力がある。強みのストレートを生かし、試合を組み立てられるような選手になってほしい」とエールを送った。 スカウト部の後関昌彦部長は「打者の懐への投げっぷりが見事で、特に右バッターに対するクロスは武器になるはずだ」とたたえた。同球団の早川隆久投手などにも触れ、「よい例が同じチームにいる。結果がすべての世界で、数字を追いかけて頑張ってほしい」と語った。 今後は、来月に大学最後の大会となる明治神宮大会に出場し、大会後に仮契約を結ぶ予定だという。
DeNA5位 田内選手「前を向いて全力で」
田内選手は広島県福山市出身。身長1メートル77、体重78キロで、パワーのある打撃と広い守備範囲が持ち味。2年生だった昨夏は1番サードの中心選手として、全国高校野球選手権記念大会でベスト8入りに貢献した。 この日、DeNAの担当者2人が岡山県浅口市のおかやま山陽高を訪問し、田内選手と面会。スカウト担当の藤田和男さんが「バットスイングに癖がなく、捕球や送球技術が高い」と評価した上で、「早く一軍入りし、チームを背負って勝ち続ける選手になってほしい」と声をかけた。
球団は、ドラフト会議当日に使った入場パスを記念にプレゼント。田内選手は「目標だったプロ野球選手になれた。後は前を向いてやるべきことを全力でやるだけ」と述べ、「誰よりも練習している選手と言われるよう頑張る。甘い球を見逃さない積極的な打撃と、強肩を生かした守備でプロの世界でも活躍したい」と抱負を語った。 今後は仮契約や入団発表などを行い、年明けには新人の合同自主トレーニングが始まるという。