演歌界のホープ・岩佐美咲 AKB48選抜総選挙は「中堅の意地を見せたい」
アイドルグループ「AKB48」のメンバーであると同時に演歌歌手としても活躍し、ソロ新曲「鞆の浦慕情」が、森昌子以来となる約41年ぶりの快挙を達成した岩佐美咲(19)。アイドル界と演歌界の未来を背負う歌姫の素顔に迫る――。
――今年発売したソロ3rdシングル「鞆の浦慕情」が、演歌歌手としては約4年5ヵ月ぶり、10代の演歌歌手としては約27年7ヵ月ぶりにオリコン・シングルランキングで1位を獲得。さらに、女性演歌歌手としては森昌子以来、約40年11ヵ月ぶりとなるデビューから3作連続でのトップ10入りを達成したが、率直な感想は? 最初は実感がなかったのですが、本当にうれしいです。1位を頂けるとは思ってもみなかったし、夢でもありましたし。みなさんの温かい応援のおかげだと思っています。ファンの方にも「一緒に頑張っていこう!」と声を掛けて頂いて、本当に感謝の言葉しかありません。
――今回の曲は、日本屈指の美しい港として知られ、「万葉集」の大伴旅人の和歌や宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」などでも描かれている広島・福山市の鞆の浦(とものうら)を舞台にしている。 今回、初めて海や港をテーマにした曲を歌わせて頂いたのですが、「演歌といえば港!」というイメージもあったので、スゴくワクワクしました。実際に現地に伺ってみると、美しい風景や港からあふれる切ない雰囲気が演歌にピッタリだなと。良いところがたくさんあるし、心が落ち着くような場所だと思いました。 ――3月には福山市内や鞆の浦でヒット御礼イベントも行った。 街を歩いていても、「おめでとう!」とか「お帰り!」とか声を掛けてくださって、地元のみなさんの応援が本当に心強くて。私の中では“第二の故郷”だと勝手に思っています。だからこそ、これからもこの曲を大切に色んな所で何十年も歌わせて頂いて、鞆の浦の良いところをたくさんの方に知ってもらえるように頑張りたいです。 ――ニューシングルには「AKB48」のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」の演歌バージョンも収録されている。 福山市に伺った時に地元のみなさんに協力して頂いて、プロモーションビデオの撮影をしたのですが、演歌というよりも音頭っぽい感じになっていて、親しみやすさもあるので、ぜひお祭りなんかでも使ってほしいです。