ペイトン尚未、約束のリバイバル公演〈+1st LIVE「魔法*」〉でサプライズ発表
声優・アーティストとして活動するペイトン尚未が、12月8日(日)東京・THEATER MILANO-Zaにて〈+1st LIVE「魔法*」〉を開催。この公演は2023年3月に行った〈1st LIVE「魔法」〉のリバイバル公演。 2023年3月当時に日本橋三井ホールで開催した〈1st LIVE「魔法」〉では、キャパシティを大幅に超える申し込みがあったため、会場でのライヴ参加が叶わぬファンが続出。当時の公演でペイトンは、「“行きたくても行けなかった”という方が周りにいらっしゃったら、『大丈夫!ペイ子(ペイトン尚未)はいつでも待ってるから!』って言ってあげてください!」と宣言した通り、12月8日に〈リバイバル公演〉として前回からパワーアップした「魔法」が帰ってきました。 [ライヴ・レポート] 開演を待つ場内ではペイトン尚未のオリジナル楽曲が流れ、ファンもペンライトを手に、既に盛り上がる準備は万端。まだステージの上は幕が下りたままの中、客席の照明が暗くなり、「Overture」のメロディーにのせて、彼女のテーマカラーである“桜ピンク”の照明がステージの幕を照らす。ミディアムテンポなメロディーでアレンジされた「魔法」の一節の歌唱から、ミュージカルの開幕を連想させるような壮大で華やかな演奏と共に幕が上がり、ペイトンの姿があらわになると、一気に会場が大歓声と熱気に包まれた。 1曲目は自身の1stシングルの表題曲でもある「魔法」。聞く人の背中を押す前向きな歌詞の様に、『共に行こうよ 夢見たあの場所まで』と真っすぐに歌い、会場に集まった“浪漫派(ファンネーム)”へ手を伸ばす姿は、可愛さの中に、会場全体を先導する“逞しさ”をも感じさせた。続いて披露した「キミが手を握ってくれるのなら」では、前曲「魔法」で差し伸べた手をファンと取り合うかの様なストーリーに、ぐっと引き込まれる。 「みんなー!ただいまー!」と始まったMCでは、冒頭からの会場の熱気に全身で答えるペイトンに、更に熱い声援が注がれる。彼女のイベントで恒例となりつつある“出席確認”で、国内外からのファンとコミュニケーションを取りながら、3階席まで埋め尽くされた客席に感謝を伝える。一般席チケットソールドアウトした本公演、会場の全員と喜びを分かち合い、笑顔が弾ける。「ここ(ステージ)から皆さんの顔が見えるのが私の特権」と話し、一人残さず目に焼き付けながら挨拶を交わす彼女の表情からは、幸せが滲み出る。 続いて、約2年前に開催したファンミーティングで披露した「ドリドリ」、そして「星間飛行」をサプライズ披露。サプライズに沸き立つ客席からは、楽曲に合わせた掛け声も聞こえた。アニメが大好きなペイトンらしい選曲で、曲に合わせた手振りからも、彼女の愛らしさと楽曲への愛情を感じられた。 5曲目の「Catch You Catch Me」をキュートな振付けで披露した後に会場に流れたのは、〈今回のリバイバル公演について〉インタビューに答える彼女の声。1st LIVEに参加できなかった浪漫派への思いから、今回の+1st LIVE「魔法*」開催に至ったというペイトンの素直な言葉に、会場からはすすり泣く声も聞こえた。 自身で作詞・作曲に挑戦した楽曲についてのインタビューが流れ、サプライズ披露されたのは「7月1日」。彼女が初めて作った楽曲だ。 ピアノの音色が聴こえると、驚きつつも、会場全体が彼女の歌声に耳を澄ます。 ゆったりとしたメロディーで会場が柔らかな空気で包まれる中披露した「一番綺麗な私を」では、ここまでの“可愛らしい”彼女から一転、この曲の主人公の様に切なく歌い上げた。続く「罪の名前」では、広々としたステージが狭く感じるほど華麗なダンスで、ミュージカルの一幕の様に、ペイトンが感じ取ったこの楽曲が持つ世界観を全身で表現した。 更には、ニコニコチャンネルで〈歌ってみた動画〉が公開されている「妄想感傷代償連盟」を披露。細かなリリックを一粒ずつ丁寧に歌う彼女に、会場は楽曲に合わせた手拍子で答える。 ここまで披露した楽曲を振り返り、続くはラスト曲、「リコルド」。会場が青のペンライトに包まれ、一面が“深い海”の様に輝く中、力強くクールに歌い上げた。 彼女がステージを降りて数秒と待たずに、会場からは「尚未!」のアンコールが。その声がだんだんと一体化していくと、熱烈なアンコールに答える形で再度ステージに登場。 1st LIVEでのステージ衣装を身に纏い「人生は夢だらけ」を披露。 会場に向けて“この人生は夢だらけ”と真っすぐ高らかに歌い上げる彼女の姿には、説得力すら感じた。 アンコールの感謝を伝えながら、このライブ、そして以前開催した1st LIVEを振り返る彼女から、さらなるサプライズが…!この日のために作詞・作曲した新曲「浪漫てぃっく!」を初披露するというサプライズで、客席のボルテージはMAXに。彼女らしいキュートではつらつとしたメロディーには、浪漫派に伝えたい彼女の言葉が丁寧に込められていた。初披露の楽曲にも関わらず、客席からは自然と掛け声があがり、ステージのペイトンとリンクし会場全体が一つに。 そしてここで、新曲「浪漫てぃっく!」のデジタル先行配信が発表され、さらにこれまでリリースしたシングル全曲のデジタル配信決定のニュースに、会場は割れんばかりの歓声で包まれた。最後に、「時間かかっちゃうけど許してね!」と会場を埋め尽くすファンを一人残さず目に焼き付けようと、ゆっくりアイコンタクトする姿が、彼女の浪漫派への愛の深さと、待ちわびたリバイバル公演の感動を共有している様で、温かい瞬間だった。 名残惜しさを残しつつステージを後にしたペイトン。終演後のスクリーンでは、今年3月に開催した2nd LIVE「泡沫」のBlu-ray発売決定のニュースと、そのBlu-ray発売を記念した応援上映会イベントの実施が発表された。今回の応援上映会イベントは、東京のほかにも、ソロイベントとして初の愛知・大阪の映画館での上映も決定し、客席からは驚喜の声が。終演のアナウンスが終わると、自然と会場から拍手が上がり、リバイバル公演は幕を下ろした。 これからの益々の活躍に期待を膨らませる、そんなステージだったのではないだろうか。「笑顔の桜を咲かせよう」と歌った様に、会場を後にする浪漫派に笑顔が咲く暖かい一日となった。