阪神・森下翔太、今季も短期決戦はSHO－TIME！ 「万全でいければ問題ない」
阪神・森下翔太外野手（24）が1日、鳴尾浜で取材に応じ、レギュラーシーズン最終戦となる3日のDeNA戦（横浜）とポストシーズンに向けて意気込んだ。昨季はクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ、日本シリーズと続けて活躍し日本一に貢献。CSファーストステージから戦う今季も短期決戦で勝負強さを発揮する。 森下は目の輝きを絶やさず、次の一戦を見据えた。目の前の試合を、そして先に広がるポストシーズンを勝ち抜く。そのために全力を懸けると語った。 「いつも通り準備はしていきたい。練習期間でどうこうというのはないので。けがなく、体調も万全でいければ問題ないかなと思います」 2位が確定し、3日のDeNA戦が終われば、いよいよポストシーズンが待っている。2年連続の日本一に向けた短期決戦。そこで勝つための勝負強さはルーキーイヤーから見せつけてきた。 昨季、広島とのCSファイナルステージ（甲子園）では第1戦で同点アーチ。オリックスとの日本シリーズでは新人最多の7打点を挙げ、第5戦では逆転の適時三塁打など記憶にも残るハイライトを作った。今季はCSファーストステージからの成り上がりを目指す。残るレギュラーシーズンの1試合で勢いをつけて、目の前の一戦に全力で臨む。 1軍が休日だったこの日、外出しようと寮を出た森下は、戦力外通告を受けて鳴尾浜へあいさつに来た遠藤らとすれ違った。遠藤は東海大相模高の1学年後輩。1軍でいっしょに戦うことはできなかったが、2軍に降格した際には鳴尾浜でともに汗を流した。この日、言葉を交わし、最後は「いつでも連絡して」と伝えた。「他の場所で活躍したり、まだまだ野球を続ける人も多いと思う。（遠藤とは）また話したり、飯に行ったりしたい」。別れの秋がやってきたが、戦いはまだ続く。後輩の思いも背負って最後の力を振り絞る。 「戦いに向けて準備するだけ。（CSファーストは）自分は初めてなのでよくわかっていないですけど。期間があこうが、あかまいが、自分にとってはどうでもいい」 リーグ連覇こそ惜しくも届かなかったが、頂上の光に手を伸ばすチャンスはある。再び〝短期決戦の鬼〟を宿すべく、全身全霊を注ぐ。（邨田直人）
