人によって[好み]が分かれがち!? [歴代スープラ]の中で一番人気はどれだ!?
爆発的な海外人気に加え、日本国内でも人気の高いスープラ。初代から現行車に至るまで、形や中身は様変わりしている。その中の「どの世代」が印象的かを自動車評論家の皆さまに伺った。みなさん、初代セリカXXから現行まで、スープラ5世代のなかでどれがナンバーワン? 【画像ギャラリー】メカドックからワイスピまで!?メディアでの人気も高い歴代トヨタ スープラ(24枚) ※本稿は2024年8月のものです 文:片岡英明、岡本幸一郎、清水草一/写真:ベストカー編集部、トヨタ ほか 初出:『ベストカー』2024年9月10日号
■セリカXXの時代から世界が認めるスープラの魅力
セリカXXとして誕生したA40/50から現行のDBまで、スープラの流れを汲む5世代が対象。歴代1位はA60となった。
■その魅力は何か?A60を1位にした理由:岡本幸一郎
トヨタのフラッグシップスポーツであり、世代によってずいぶんキャラクターが変わったわけだけれど、最もイケていたのがA60の時代だと思う。 登場した時には、なんてカッコいいクルマが出てきたのかと衝撃を受けたものだ。個人的にも最初の愛車にしたほど好きだった。 次のA70になると時代遅れな印象が強くなったように思うけれど、A60の頃はそんなこともなかった。
■総合2位は意外か?A80を1位にした理由:片岡英明
全幅を広げるとともにホイールベースを切り詰め、ピュアスポーツカーに生まれ変わった。パワーユニットも3Lの直6DOHCだけに絞り込み、ツインターボも設定する。 最初は認可が下りなかったゲトラグ製の6速MTや大径のディスクブレーキを執念で採用したのも凄いことだ。パワーとトルクを持て余す場面もあるが、きめ細かな改良によって痛快なハンドリングの持ち主に成長した。
■現行型のDBを4位と低くしたのはナゼ?:清水草一
とにかくデザインが刺さんないんだよね、サッパリ。なんでこんなに溶けちゃってるんだろう。アメリカではこれくらいが映えるのかもしれないけど、「とにかく見た目が趣味じゃない」としか言いようがない。 走りは歴代最高だけど、BMWとの協業ってのは、日本人としてはなんだか燃えてこないよね。直6ターボはいいエンジンだけど、スポーツカーは神話的じゃないとダメだから。
■A80(3位)よりA70(2位)を上位にした理由:岡本幸一郎
A80は今でこそ独特のデザインが見直されてきたけど、現役当時の評判はあまり芳しくなかった(大好きという人もいたが)。筆者もガラリと変わりすぎて、ついていけなかったほうだ。 走りのほうもそれなりに現代的にはなっていたけど、他社のスポーツカーの前に埋もれていた印象だった。その点、A70のほうが当時のトヨタを代表するスポーツカーとしてしっかり役目を果たしていたと思う。