前田敦子がナレーション! 少女と乳母の血のつながりを超えた深い愛の絆を描く仏映画『クレオの夏休み』本予告解禁
2023年第76回カンヌ国際映画祭<批評家週間>のオープニング作品に選ばれたフランス映画『クレオの夏休み』(7月12日公開)より、前田敦子がナレーションを務める本予告、場面写真が解禁された。 【動画】前田敦子、外国映画予告を初ナレーション 映画『クレオの夏休み』本予告 本作は、6歳の少女とナニー(乳母)の血のつながりを超えた深い愛の絆を、少女の目線で瑞々しくまっすぐに見つめた感動作。2022年に『aftersun/アフターサン』を輩出したカンヌ国際映画祭「批評家週間」部門にて、翌年の2023年に選出され、<次なる才能>として熱い注目を集めた。 父親とパリで暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれるナニー(乳母)のグロリアが世界中の誰よりも大好き。しかしある日、グロリアは遠く離れた故郷へ帰ることに。突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子どもたちと住むアフリカの家へ招待する。そして夏休み、クレオは再会できる喜びを胸に、ひとり海を渡り彼女のもとへ旅立つ…。 主人公クレオを演じたのは、撮影当時5歳半だったルイーズ・モーロワ=パンザニ。公園で遊んでいたところを偶然見出された演技未経験者にも関わらず、豊かな感情表現と存在感で世界中から絶賛を集めた。 監督は、前作『Party Girl(原題)』(共同監督)でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞し、本作が長編単独監督デビューとなる新鋭マリー・アマシュケリ。愛にあふれた物語の中に、移民の女性がナニーとしてフランスの少女を育てるという、現在の欧州にみられる経済格差の構図も潜ませた。幼い頃にナニーの女性に育てられた監督の実体験を、彼女への感謝の気持ちを込めて物語にしようと思い立ったことが本作の始まりだという。 製作は、『燃ゆる女の肖像』などセリーヌ・シアマ監督作品をデビュー作『水の中のつぼみ』から手掛けるLilies Filmsが務め、主要スタッフはほぼ全員女性で作り上げられた。 実際に1児の母である前田は、子育てに奮闘するママたちにやさしく語り掛けるように声を吹き込んだ。本作については「クレオの感情の冒険をグロリアの無償の愛が包み込み温かい時間が流れていく。沢山の愛が詰まっていてとても幸せな気持ちになれました。こんな素敵な作品に出会えて幸せです」とコメント。そして「静かだけど温かい、嘘がない作り手の愛情が伝わってくるこの世界観に、ぜひ映画館で浸ってほしいです。1人で観ても心地よい作品なので、この予告編を観て映画館に来てもらえたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。 予告編は、パリで幼稚園に通う6歳のクレオとナニー・グロリアの仲睦まじい場面から始まる。しかしそんな幸せな雰囲気は一変し、グロリアが「島に帰ることになった。もう戻らない」と帰国をクレオに告げる切ないシーンへ。そしてクレオは、グロリアの故郷であるアフリカの島国カーボベルデへたったひとりで旅立つという驚くべき行動に出る。カーボベルデでは最初は歓迎ムードだったが、しだいに、血のつながりのないクレオとグロリアの疑似親子の関係は、グロリアの実の子どもたちと軋轢(あつれき)を生んでいく。幼い心を痛めながらも、心を開いていくクレオ。そんな6歳のいじらしい様子が、美しいアニメーション映像と優しく語りかける前田のナレーションをまじえて描かれている。 場面写真は、クレオの愛らしい表情のアップをはじめ、クレオとグロリアの仲睦まじいシーン、島国カーボベルデの風景、笑顔で赤ん坊を抱くグロリアの姿などを収めている。 映画『クレオの夏休み』は、7月12日より全国公開。