わずか高卒3年目で……12人もの育成選手が戦力外に
今年は10月26日現在、12球団97人が戦力外となっているが、特徴的なのは高卒3年目以内の育成選手の戦力外が12人もいることだ。 【一覧】育成選手の戦力外(10月26日現在) 主な選手をあげると、幕張総合時代、高校通算38本塁打を記録したロッテ・村山 亮介捕手は高卒3年目の今年、わずか18試合出場に終わり、打率.133と成績を残すことができなかった。 ロッテの高卒2年目の白濱 快起投手(飯塚)、黒川 凱星内野手(学法石川)はわずか2年で戦力外となった。白濱は20年の福岡を代表する本格派右腕として、常時140キロ中盤の速球、切れのある変化球を投げ込んでいた。プロでは2年目はイースタンでわずか2試合登板に終わった。黒川は2016年のマリーンズjrに選ばれ、中学は京葉ボーイズ出身。父は東京学館船橋監督の敏行氏だ。学法石川では、主将を務める好遊撃手として20年の育成ドラフトでロッテ入りしたが、今季はわずか10試合で打率.136に終わった。 ソフトバンクだと4人の高卒3年目の育成選手が戦力外となっており、三代 祥貴内野手(大分商)が現役引退の意向を示しているという。三代は大分商で活躍した三代兄弟の末っ子として大分県内では注目を浴びたスラッガーだった。今季は三・四軍で87試合に出場して、打率.229、2本塁打、28打点だった。 支配下登録選手だと、成績不振による育成移行は、21年阪神ドラフト1位の森木大智投手(高知)、21年ロッテ4位の秋山 正雲投手(二松学舎大付)の2人が報道で挙がっている。 改めてプロ球界の厳しさを感じる今シーズンのオフである。