四国沖で対潜水艦戦訓練も予定「特定の国・地域は想定せず」 鹿屋で日米共同訓練始まる 抗議団体「市民がだんだん慣らされていく」
潜水艦を警戒・監視する能力向上などを目的とした日米共同訓練が13日、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地で始まった。米軍三沢基地所属のP8A哨戒機1機が飛来し、地上で情報交換訓練などをした。 【写真】〈関連〉鹿屋市の鹿屋航空基地に駐機する米海軍のP8A哨戒機(左)、右は海上自衛隊のP1哨戒機=13日午後2時20分ごろ
P8Aは同日午前9時45分ごろ、鹿屋基地に着陸した。防衛省海上幕僚監部によると、海自第1航空群(同市)と米海軍が、LINKEXと呼ばれる情報交換や通信などの訓練をした。 訓練は15日まで。第1航空群のP1哨戒機1機とP8Aが四国沖で潜水艦を探索、追跡する対潜戦訓練も予定されている。同監部は「潜水艦の探索は国防上重要。特定の国や地域は想定していない」としている。 海自は約15人が参加。P8Aは鹿屋基地に駐機し、搭乗員と整備員約20~30人が基地外の民間宿泊施設に滞在する。 13日、基地近くでは市民による抗議集会があった。市民団体「9条の会おおすみ」を中心に約40人が集まり、プラカードやのぼり旗を掲げ訓練反対を訴えた。松下徳二代表(86)は「米軍機の基地利用が当然のように行われ、市民はだんだん慣らされているようだ」と話した。 鹿屋基地には2022年11月から約1年、米軍無人機MQ9が配備された。
南日本新聞 | 鹿児島