キックバック“20年以上前に把握” 萩生田氏、国会で初めて弁明
日テレNEWS NNN
自民党のいわゆる裏金事件をめぐり、萩生田元政調会長が国会で初めて弁明し、キックバックの仕組みについて“20年以上前に把握した”と明らかにしました。 ◇ 不記載額は2728万円。旧安倍派の幹部で“安倍元首相の最側近”だった萩生田元政調会長。今年の衆院選では、自民党から公認されず、無所属で出馬すると…。 「“裏金議員”は恥を知れ」「政策語る資格なし!」 “罵声”も飛び交う選挙戦となったものの、対立候補に僅差で勝利しました。
弁明の場で、まず口にしたのは…。 自民党 萩生田元政調会長 「国民の皆さまに多大な疑念を抱かせ、政治不信を招きましたことについて、この機会に改めて深くおわびを申し上げます」 自民党の派閥が開く政治資金パーティーをめぐる“裏金事件”。旧安倍派では、所属する議員や秘書がパーティー券を企業や団体などに販売。 その売上金を派閥へ納めていましたが、販売ノルマを超えた部分はキックバックされていたのです。その金が、収支報告書に記載されていませんでした。 18日、萩生田氏が明らかにしたのは…。 自民党 萩生田元政調会長 「平成15年(2003年)の初当選時、ノルマを超過して販売した分は、政治活動費として返すと説明を受けた」
“裏金作り”のシステムが、少なくとも約20年にわたって、運用されてきた可能性です。 2003年にキックバックの仕組みを聞いたとし、さらに翌年、萩生田氏の事務所担当者が、収支報告書に記載しない取り決めがあると説明を受けていたと明かしました。 当時の派閥会長は、森喜朗元首相。関与の有無はわかりませんが、そのころから“裏金”があったのでしょうか。 一方、キックバックは一度中止する方針となったものの、再開された経緯がありますが、誰が再開を決めたのかは、わかっていません。このことについては…。 自民党 萩生田元政調会長 「安倍会長が生前に還付停止を指示されたとされる令和4年4月の会合、またご逝去後に還付について幹部が協議したとされる令和4年8月の会合のいずれにも参加しておりません」 中止も再開も、知らなかったと証言しました。実態は明らかになるのでしょうか。政治倫理審査会(政倫審)は19日も行われます。 (12月18日放送『news zero』より)