フィギュア羽生選手ファン縁の地、神戸「弓弦羽(ゆづるは)神社」が話題に
ソチ五輪のフィギュアスケート団体戦男子ショートプログラム(SP)で、ライバルとなる世界選手権3連覇のパトリック・チャン(カナダ)、2006年トリノ五輪の金メダリスト、「皇帝」エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)を破り1位となった羽生結弦(はにゅうゆづる)選手(19、ANA)。そんな羽生選手の活躍とともに、兵庫県神戸市の「弓弦羽(ゆづるは)神社」が、羽生選手と「名前が似ている」とインターネット上で噂が広まり、連日多くのファンが訪れ注目を集めている。13日(日本時間14日未明)に行われるSPを前に、ますます盛り上がる同神社を訪ねてみた。
「弓弦羽(ゆづるは)」という名称の由来は
同市東灘区の阪急神戸線御影駅から南東へ徒歩5分。森や美術館、閑静な住宅地に囲まれた同神社は熊野大神を祀り、849年(嘉祥2年)に社殿が造られ遷座したという歴史を持つ。なぜ「弓弦羽」という名称なのか。同神社宮司の澤田政泰さん(60)は「6年ほど前までここの地名は『御影弓弦羽ノ森』でした。それと背後にそびえる六甲山が昔『弓弦羽岳』と呼ばれていたことなどが由来とされています」と話す。19年前には阪神・淡路大震災で社務所が倒壊するなど被災。地元住民に物資を配る場所にもなったという。
羽生選手との縁ができたのは、ファンの行動から
そんな歴史のある神社だが、なぜ羽生選手との縁ができたのか。それは「『ゆづるは』と『はにゅうゆづる』という名前が似ている」と、ファンが同神社のお守りを羽生選手に贈ったことがきっかけだという。以来、ネット上でもこのことが話題となり、全国各地からファンが訪れるようになった。そして、3年前には羽生選手も同神社を訪れ、絵馬に「世界のトップになれますように...そして、東北の光となれるように!」と記していった。 「昨年12月の選考会の時や正月くらいから急に訪れる方が増えた印象です。昨日も東京から来たという人がいましたよ」と澤田さん。13日のSPを目前に控え、応援メッセージが書かれた絵馬が連日増えてきた。澤田さんは「どなたがこうしたご縁を作ってくれたかはわかりませんが、インターネットの力はすごいですね。しかし、このようなご縁を頂いたので、羽生選手の応援には力が入りますね。」と笑顔で話していた