5万個のLEDで照らす、オペル最新のライティング技術「Intelli-Lux HD」
オペルは10月28日、新型電動SUV『グランドランド』に、最新ライティング技術「Intelli-Lux HDライト」を搭載した、と発表した。
Intelli-Lux HDライトには、5万個を超えるLED素子を使用する。この技術は、夜間走行時の安全性を大幅に向上させる画期的なシステムという。
Intelli-Lux HDライトは、片側2万5600個、合計5万1200個のLED素子を使用している。これにより、高解像度で眩しさを抑えた配光制御が可能となった。システムは前方のカメラで他の車両を検知し、それらの車両を照らさないよう光を制御する。従来のマトリックスLEDライトと比べ、より速く正確に対向車などを認識し、光の当たらない「トンネル」部分を狭く保ちながら、路面や周囲をより明るく均一に照らすことができる。
この技術により、80km/hで走行中、従来のハロゲンヘッドライトと比べて30~40m手前から障害物を発見できるようになった。これは1~2秒早く反応できることを意味し、衝突回避に貢献する重要な時間差となる。
さらに、Intelli-Lux HDライトは様々な状況に応じた機能を備えている。市街地走行、郊外走行、コーナリング、悪天候時など、それぞれに最適化された照明パターンに切り替わる。例えば、コーナリング時には光の向きを調整し、運転者の視線を自然に誘導する。また、雨天時には路面の反射を考慮し、対向車への眩しさを軽減するよう光量を調整する。
オペルは125年にわたり、先進的なライティング技術を様々な車種に展開してきた。新型グランドランドは、その伝統を受け継ぎながら、さらに進化させた技術を搭載している。3D Vizorと呼ばれるフロントグリルデザイン、発光するオペルのロゴ、「エッジライト」技術など、革新的な照明技術を多数採用している。
レスポンス 森脇稔