大谷翔平、左肩の関節唇断裂手術で米メディアは『先発復帰』に懸念「大きな問題は靱帯手術のリハビリに影響するかどうかだろう」
ドジャースは5日(日本時間6日)、大谷翔平選手(30)がワールドシリーズ第2戦で走塁中に負った故障は左肩の関節唇断裂で、既に手術を受けたと発表。当初は「亜脱臼」と公表し、大谷は故障後も第5戦の優勝まで出場し続けた。 ◆ラブラブだ…大谷翔平、真美子夫人&デコピンとV記念撮影【写真】 ドジャースの発表は「来春のキャンプには間に合う見込みだ」と楽観的だったが、米メディアは懸念を示す報道も目立った。米ヤフースポーツは「ドジャースにとって直近の同じ故障は、不吉なものだった。コディ・ベリンジャーが2020年のワールドシリーズ(実際はリーグ優勝決定シリーズ)でホームランを祝った際、右肩の関節唇を断裂。オフの11月に手術を受けて翌春のキャンプは参加したが、それ以降の成績は急落。22年シーズン後に戦力外となった」と伝えた。 また、「ただし、付け加えておくべきなのは、左打ちのベリンジャーはより大事な前側の肩(右肩)の故障だった一方、大谷は反対側(左肩)である点だ。ドジャースにとってより大きな問題は、今回の故障が大谷の靱帯(じんたい)手術のリハビリに影響するかどうかだろう。というのも、来季は先発投手として復帰予定だからだ」とした。 大谷は昨年9月に右肘靱帯損傷で手術を受け、今季は投手を全休。右肘にメスを入れたのは、18年10月に靱帯を再建する通称「トミー・ジョン手術」を受けて以来、5年ぶり2度目だった 米スポーツ専門局ESPNも4年前のベリンジャーのけがとそれ以降の不振を伝えた上で、「だが、ベリンジャーの故障は右肩で、左打者にとっては打撃をリードする側だ。大谷の故障は左肩で、影響はより少なくて済むと考えられる」と、同じ論調で報じた。 19年リーグMVPのベリンジャー(現カブス)は、20年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦で7回に決勝ソロを放った際、ホームイン直後に同僚のキケ・ヘルナンデスと前腕をぶつけ合うセレブレーションで右肩の関節唇を断裂。21、22年は打率・193、計29本塁打、104打点と絶不調だった。だが、カブスへFA移籍した後の23年は130試合で打率・307、26本塁打、97打点と復活を遂げた。
中日スポーツ