過疎による患者減で赤字拡大 住民は「存続を」 日光・足尾双愛病院が3年後に閉院で説明会
とちぎテレビ
経営の悪化により3年後に閉院することが決まっている日光市の足尾双愛病院が7日、住民説明会を開き、経緯と今後の計画を説明しました。 日光市足尾町の足尾双愛病院は、1980年に開業して以来、内科や外科、整形外科などの外来診療を行うなどして、足尾地域で最も規模の大きい医療機関として地域医療や介護を長年支えてきました。しかし、県内でも特に過疎が進む足尾地区の人口減少に伴い外来の患者が10年前と比べて昨年度は、6割ほどの1万3千人余りに減っています。4年前に単年でおよそ2000万円だった赤字が今年度は1億4400万円に膨れる見通しです。この経営状況に人手不足が加わり、病院は2027年3月31日で閉院することを決めました。病床や外来診療、介護事業を段階的に縮小していく予定です。 病院は7日、閉院の経緯や今後のスケジュールを伝えるための説明会を開き、およそ150人の地域住民が出席しました。参加した住民からは、「65歳以上の人口が多く介護医療の存在に安心していただけに残念でならない」などと不安視する声が相次いであがりました。 足尾双愛病院の閉院を受け、日光市は、病院の南側にあるグループホーム跡地に診療所と通所介護事業所を2027年4月に設置する予定で必要な医療や介護サービスを継続していく方針です。
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