「兵庫は危機的状況」と断罪 不信任決議案を独自入手 斎藤知事は改めて続投表明
兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を告発された問題は、19日に山場を迎えます。番組は、県議会に提出される予定の不信任決議案を独自に入手しました。 【画像】四面楚歌の斎藤知事 「孤独」「不安」苦しい胸の内を口に
■不信任案に断罪も 斎藤知事は続投の意思
不信任決議案 原案 「県政は混乱を極め、156年の歴史を誇る我が雄県兵庫は危機的状況に直面している」 851文字でつづられた不信任案の原案には、この事態を招いたとする理由が記されていました。 不信任決議案 原案 「元県民局長の命を守れなかったという厳然たる事実は大変重く、責任は大きい。告発文書の内容に真実が存在することが明らかになったにもかかわらず、知事は『真実相当性がない』『誹謗（ひぼう）中傷性が高い』と一貫して主張しているが、専門家は公益通報者保護法の見地から『兵庫県は今も違法状態』と断じている」 17日も会見で、揺るがぬ続投の意思を繰り返した斎藤知事。 斎藤知事 「それでも私は、県政の改革含めてしっかり進めていきたいという思い。これは4年間の任期をしっかり、やっていきたいという思いもある」 今後も県政を進めていきたいと訴えましたが…。 不信任決議案 原案 「本県及び県民の誇りを失墜させてしまった今、県民及び県職員からの信頼回復は到底見込めず、県政改革を着実に進めなければならないこの大変重要な局面において、斎藤県政がそれに応えることは困難な状況である」 不信任決議案では、告発文書問題への初動や、その後の対応が不適切だと断罪しています。
■19日午後に採決 補正予算案も前倒し
いよいよ19日に山場を迎える兵庫県議会。この原案を元にした不信任決議案が提出され、可決される見通しとなっています。 具体的なスケジュールも分かってきました。県議会によると、午前11時に本会議がスタートし、質疑や細かい審議が行われ、補正予算案が成立すると、午後3時ごろに不信任案が提出されます。 その後、青と白の用紙を使い、記名制で採決が行われ、夕方には可決されるかどうか判明する予定です。 例年10月に10日ほどの期間をかけて採決に至る補正予算案ですが、19日にこれを一気に前倒しし、1日のみで行うという異例の態勢で臨みます。その理由を竹内英明県議に聞きました。 兵庫県議会 百条委員会委員 竹内県議 「（例年の場合）初日は補正予算や各条例改正について知事が説明するだけ。これは異例の措置です」 「（Q.補正予算案を通してから?）そうですね、そこは間違いない。“県民生活への迷惑は最低限”というのが短縮した審議の目的」 その後、提出される不信任決議案。斎藤知事が迫られるのは、議会の解散か失職です。 17日、大阪府知事を務める日本維新の会・吉村洋文共同代表はこう述べました。 吉村共同代表 「僕の考えは伝えた。あとは斎藤知事の判断だと思う」
