【全日本総合バドミントン2024】志田千陽&松山奈未が初優勝!「常に前を向いて戦いきれた」(志田)「志田さんに最後までついていけて優勝できてうれしい」(松山)
第78回全日本総合バドミントン選手権最終日の12月30日、女子ダブルス決勝戦で五十嵐有紗/櫻本絢子(BIPROGY/ヨネックス)に2-0で勝利し、初優勝した志田千陽&松山奈未(再春館製薬所)のコメントを紹介する。 【トーナメント表】全日本総合バドミントン2024女子ダブルス --試合を振り返って 志田 昨日は、自分たちのいいところを出せずに終わった悔しさがありました。今日は決勝ということを意識しすぎず、今年最後の試合ということで全部、出しきろうと。終始、引かずに戦いきれたのがよかったです。苦しい場面もたくさんありましたけど、常に前を向いて戦いきれました。 松山 今日は、まず、自分ができることをやろうと。2ゲーム目は自分が硬くなってしまいましたが、志田さんに気持ちの面ですごく助けてもらって、引っ張ってもらいました。最後までついていけて、優勝できて、すごくうれしいです。 --昨日の試合後からの気持ちの切り替えは? 志田 このままでは今年を終われない…という気持ちもあったので、しっかり自分のなかでは切り替えましたし、二人では「全部を出しきって楽しもう」と話しました。 松山 昨日は、課題しか残らない試合をしてしまいました。なので、「この最後の1試合、楽しんで頑張ろう」と二人で話して臨みました。 --今年一年間を振り返って。 志田 オリンピックレースと、オリンピックと、その後と…すべてが自分たちにとって初めての経験でした。気持ちと体がついてこないこともありましたけど、一つひとつに向き合って成長できた一年だったと思います。すべてがよい経験になって、プラスになりました。 松山 オリンピックでメダルを取れて、この総合では優勝できてうれしいです。ツアーで1勝もできなかったことが心残りですが、それは来年に持ち越しで、今年一年よく頑張ったと思います。 --来年の目標について 志田 年明けは松山選手が休養で、別のパートナーとのスタートになりますが、また松山選手と海外の大会で優勝できるように頑張りたいです。 松山 ツアーで1つでも優勝できるように、二人で頑張りたいと思います。 --オリンピック後を振り返って 志田 すべてがモヤモヤした状態で進んでいた時期もありました。デンマークOPでひさしぶりにすこーんと負けた時に、オリンピック後の難しさをすごく感じたんですけど、その時の自分の状況に気づけたことで吹っきれて、ツアーファイナルズや総合に向けて切り替えられた。それがよかったです。 松山 勝ちたい気持ちよりも、ケガをしたくないという気持ちのほうが大きくて、バドミントンの楽しさを忘れていました。その後、国スポにチームの後輩と出場した時に、やっぱりバドミントンって楽しいなって思えた。そこからは前向きに進んで、今回の総合であらためてバドミントンの楽しさを感じられました。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部