偉大な父を超えられる!? 世界注目の2世選手(6)驚異のセーブ数! 名MFの息子は守り神
優れた才能を持った若きサッカー選手の中には、レジェンドプレーヤーを父親に持つ選手が稀にいる。父親を彷彿とさせる選手もいれば、父親とは全く異なるポジションを主戦場にしている選手もいるなど、その特徴は様々だ。今回はサッカー界に名を残した偉大な父を持つ2世選手を紹介する。(情報は4月13日時点の『transfermarkt』を参照)
GK:フィリップ・スタンコビッチ(セルビア代表) 生年月日:2002年2月25日 所属クラブ:サンプドリア(イタリア2部) 父親:デヤン・スタンコビッチ フィリップ・スタンコビッチは、成長が期待される若きゴールキーパーだ。 元セルビア代表MFデヤン・スタンコビッチを父親に持つフィリップは、父親が活躍したインテル(イタリア)のアカデミー出身。2021年にFCフォレンダム(オランダ)へのレンタル移籍を経験し、同クラブの1部昇格に貢献すると、今季からはサンプドリア(イタリア)へレンタル移籍をしている。 そのサンプドリアではフォレンダム時代に続いて正GKを任されており、ここまでリーグ戦31試合に出場して5度のクリーンシートを達成している。力強いセービングが魅力的なフィリップが、神がかったパフォーマンスを見せたのが第4節クレモネーゼ戦だ。1-1のドローで終わったこの試合で、フィリップは驚異の9セーブを披露(データサイト『Sofa Score』参照)。パス成功率は98%を記録し、チームが勝ち点1を持ち帰るのに大きく貢献したと言えるだろう。 夢は、インテルの守護神になること。昨夏に日本で開催された『Inter Milan JAPAN TOUR 2023』でインテルでのトップチームデビューを果たした際には、「最高の気分だ。これは夢だ。私はインテルとともに、そしてインテルを見て育った。デビューできて良かった」(インテル公式サイト)と喜びを隠さなかった。 ちなみに、インテルU19で主将を務めるDFアレクサンダル・スタンコビッチはフィリップの弟である。スタンコビッチ兄弟はネラッズーロ(インテルの愛称)の未来だ。
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