奥能登4市町、「パンク」救助要請3倍…段差やひび割れ・がれきで損傷など地震が影響
能登半島地震の被災地で、車のタイヤのパンクなどによるロードサービスの出動要請が相次いでいる。日本自動車連盟(JAF)石川支部によると、石川県奥能登地域での昨年1~11月の救援件数は前年同期比で約8割増えた。タイヤ関係のトラブルが目立つといい、雪のシーズンを迎え、同支部は「事前に道路状況を確認して安全運転を」と呼びかけている。
同支部によると、奥能登4市町(輪島、珠洲、能登、穴水)の昨年1~11月の救援は1028件で、前年同期の558件から84%増加。タイヤのパンクに関するものが少なくとも330件に上り、前年同期比で3倍近く増えた。県全体での救援件数は、昨年同期比4%増にとどまり、奥能登でトラブルが相次いでいることが分かる。
ボランティアなど県外から訪れた車両の救援要請が増加しているといい、道路の段差やひび割れ、散乱したがれきでタイヤを損傷するケースなど地震の影響が多くみられる。同支部は「積雪や凍結、土砂崩れなどの危険が予想される」とし、スコップやスノーブラシも車に備えるよう呼びかけている。