グレタ・ガーウィグが来年のカンヌ映画祭審査員長に アメリカ人女性監督として史上初
『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督が、来年開催のカンヌ国際映画祭で審査員長を務めることが分かった。 映画祭は、「現代のヒロイン、グレタ・ガーウィグは高度に体系化された映画産業と、より厳しい監視が求められる時代の狭間にある現状に揺さぶりをかける」と発表した。 「グレタ・ガーウィグは、以前は相容れないと判断されていたものを両立させることに成功した。彼女はアートハウス的な大作を創り出し、 芸術と産業のギャップを縮め、現代のフェミニズム問題を巧みに探求している」 ガーウィグは、カンヌ審査委員長を務める初のアメリカ人女性監督となる。女性監督としては2014年のジェーン・カンピオンに次いで2人目、アメリカ人女性としては1965年にカンヌ初の女性審査委員長を務めたオリヴィア・デ・ハヴィランドに次いで2人目となる。 カメラ内外で活躍するガーウィグは、主演作『フランシス・ハ』(2012)、『ミストレス・アメリカ』(2015年)でパートナーのノア・バームバックと共同脚本も担当。さらに、単独監督デビューを果たした『レディ・バード』(2017)はオスカーで5部門にノミネートされた。 監督2作目『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)は世界中でヒットし、トップ監督としての地位を築き上げた。 そして、マーゴット・ロビー主演の新作『バービー』が2023年最大のヒット作に。これまで同作は、アワードシーズンを独占している。 「第77回カンヌ国際映画祭」は2024年5月14~25日に開催予定。