全国高校駅伝に初出場の鹿児島工業 強さの秘密はどこに?監督はあの金メダリストの父親
鹿児島読売テレビ
12月22日に京都で行われる全国高校駅伝の男子で鹿児島工業高校が初出場を果たしました。公立校としては実に56年ぶりの県大会優勝。強さの秘密はどこにあるのでしょうか? 紫のユニフォームで練習に励むのは、鹿児島工業高校の陸上部です。11月2日、全国高校駅伝「都大路」への出場をかけた県大会で見事、初優勝を果たしました。県内で公立校が優勝するのは56年ぶりです。 (鹿児島工業・牛原幸英主将) 「心に秘めているものはすごく大きくて、みんな行きたい場所は一緒だった 県大会は指宿市で行われ、男子は7区間42.195㎞のコースを走りました。鹿児島工業は1区でスーパールーキー・米永がトップでタスキをつなぎますが、その後、去年の王者・鹿児島城西に抜かれ9秒差で4区の東へ。仲間の走りを励みに粘り強くチャンスを待ち、再び先頭を奪い取りました。 (鹿児島工業3年・東隆成選手) 「自分の役割を果たせた。これからの3年生同士の助け入れということで今までの練習とか思い出とかがあって、感動じゃないですけど結構心にくるものがあってすごくうれしかった」 東選手以降、鹿児島工業は3年生4人が決して先頭を譲らず2時間10分24秒でフィニッシュ。1区、3区、4区、6区で区間賞を獲得し、初優勝を果たしました。 チームを率いる立迫 俊徳監督は就任2年目。鹿児島女子高校で指導をしていた2015年には、女子19連覇中の神村学園を下して県大会初優勝に導いた実績を持ちます。そして、去年のU20アジア陸上で男子800m金メダルに輝いた立迫 大徳選手の父親でもあります。指導で最も大切にしているのは「強くなりたい」という選手の思いを最大限サポートすることです。 (鹿児島工業陸上部・立迫俊徳監督) 「真面目な子たちがすごく多くて、陸上にすごく真摯に取り組んでくれている。自分が「走れ」と言わないと走らないとかじゃなくて、みんな陸上が好きで強くなりたくて、そういう思いを持って来てくれている」 選手たちの陸上に対する情熱が一つにまとまった時に発揮される粘り強さがチームの持ち味です。 (鹿児島工業・牛原幸英主将) 「今年は全国これからの一歩目として自分たち3年生が中心となって力強い走り、粘り強い走りといったのを応援してくださる方々にも見てほしい」 目指すは入賞、8位以内。鹿児島工業高校陸上部が初めて挑む、全国高校駅伝「都大路」は12月22日に行われます。