サポーターは泣いている? J2リーグ、期待を裏切ったチーム(5)ファン激怒に電撃引退…。悪い話題が続いたのは?
2024シーズンの明治安田J2リーグは折り返し地点を過ぎた。前半戦(第19節まで)の結果を振り返ると、いわきFCやレノファ山口FCなど昨季から大きな飛躍を見せたチームがある一方で、長く不振に喘いでいるチームも複数ある。今回は、今季のJ2リーグ前半戦で残念ながら低調な戦いぶりとなっているクラブを紹介する。 ※情報は6月20日時点の『transfermarkt』参照
徳島ヴォルティス(現在15位) 前半戦順位:15位 前半戦成績:19試合6勝4分9敗 徳島ヴォルティスは悪い意味で、今季のJ2リーグ前半戦の大きな話題の1つになってしまった。 これまでポゼッションサッカーをスタイルとしてきた徳島が大きく変わったのは昨季の話。ベニャート・ラバイン氏から吉田達磨氏へと監督が代わったことで、縦に早いサッカーを志向するようになった。この監督交代によるチームスタイルの変化もあってなんとかJ2残留を果たしている。 しかし、吉田監督体制2年目となる今季も苦しい戦いを強いられた。開幕から3連敗を喫し、ラバイン政権と同じくスタートダッシュに失敗。第7節ザスパクサツ群馬戦(0-1)に敗れたことでサポーターの怒りは頂点に達し、試合翌日にクラブから吉田監督の解任が発表された。 さらにこの出来事とほぼ同じタイミングで、島川俊郎が現役引退を発表。それまで今季リーグ戦全試合に出場していたベテランMFの電撃引退は、徳島サポーターのみならずJリーグファンたちに大きな衝撃を与えたニュースとなった。 しかしながら、序盤戦はピッチ内外で最悪の内容に終わったものの、いち早く監督交代に踏み切ったことが功を奏して現在は持ち直しに成功している。 増田功作監督就任後は地道に勝ち点を拾えており、4月末から5月にかけてはリーグ戦5戦無敗を達成。前半戦を15位で終えることになった。ボールを回し、積極的にゴールを狙っていく形はチームの明確な強みになっているため、後はいかにフィニッシュの精度を高められるか。前半戦が苦しかったからこそ、後半戦は「降格」の2文字とは無縁の日々を過ごしたい。
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