ウーバーイーツ配達員が注文者からの応答がないときに使う「10分タイマー」が「12分タイマー」に変更! 【チャリンコ爆走配達日誌】
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第69回 ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります! * * * つい先日、ウーバーイーツの配達員用アプリがアップデートされました。 過去にはアルゴリズムが変更されて収入が減少する、最新版に更新するとなぜかアカウントが停止になるバグがあるなど、中には配達員の収入減につながるものがけっこうあったので、スマホのアップデート画面に配達員用アプリのアイコンが出てくるとテンションが下がります。今回のアップデートについても、8月に運営から配達員へ届いた一斉メールで内容を把握していたので覚悟はできていたのですが......。 どんなアップデートが行なわれたのか。タイトルの通り、配達先の方が不在だった時などに使用する「10分タイマー」に関するものですが、このタイマーがなんと「12分タイマー」に変更されました!!!!!!!!!!! おそらく配達員以外の方は「2分増えただけじゃねーか。『!』を11個もつけるほどのことなのか。大げさだろ!」と感じたことでしょう。ですが、この2分は少なくともバイクよりスピードの遅い自転車を使い、都内のマンションが林立するエリアで配達をしている私にとってはとんでもなく大きな時間なのです。 10分タイマーの詳しい内容については、以前この連載で触れた「ウーバーイーツ配達員が注文者からの応答がないときに使う『10分タイマー』」をご覧いただければどんなものか分かると思うので詳細は省略しますが、簡単に言えば、指示された配達先に到着した際、注文された方と連絡が取れなかった場合に使うもの。このタイマーを発動させてから10分の間、配達員に何も連絡がこない場合、配達を終了してもいいというシステムです。 「2分延びれば、注文する側にとってウーバーからの連絡に気づく可能性が増える。電話で重要なやりとりをしている場合、インターホンが鳴っても対応できないし、スマホに連絡が来ても受けることは不可能なのでサービスの向上につながる」と考える方は多いと思います。 確かにそのような側面もあるのですが、最近のウーバーイーツの配達は2件もしくは3件分の同時配達が主流なので、これがタイマー2分延長の大きな問題となるのです。